いつもと暮らし

【ロッタのこと、私のこと】ひとりでお店を始めてからのマイルール #2

東京都世田谷区にある駅・松陰神社前に“ロッタさん”の愛称で親しまれる「café Lotta」はあります。“ロッタさん”の生みの親・桜井かおりさんの、ロッタで過ごす日々のことを書いていただく連載「ロッタのこと、私のこと」を、始めます。

今年3月、カフェロッタは16年前にお店を作った時の想いに戻って、ひとり営業を始めました。
当然のことですが、ひとり営業というのはオーダー取るのも作るのもお席に運ぶのも食器を下げるのも洗うのもお会計も、すべて、ひとり。

これは、なかなか大変なこと。
お客様をお待たせしてしまうこともしばしば。

そんな時、私は最初に「すみません、ひとりなのでお時間大丈夫でしょうか?」と伝えるようにしています。そうするとお客様は安心なさって本を開いたりお友達との会話も楽しめるし快く待ってくださいます。今のところ「待てない」とお帰りになられたお客様はいらっしゃいません。

「お客様は何が嫌なのか?」「何をしてもらうと嬉しいのか?」を、つねに考える。

今は、すべて自分に返ってきます。

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最近の出来事。

アイスカフェオレをつくると、ついついグラスいっぱいになってしまい、そこにストローをさすとこぼれてしまいそうになった時、「ストローをさすとこぼれちゃいそうなのでご自分でさしてくださいね」とストローを横に添えてお出ししたら、お客様はクスッと笑ってくれました。

そういうことなんです。

こういったお客様とのちょっとしたチャーミングな会話こそ、私が日頃から大切にしていることのひとつです。

客席を半分に減らし規模を小さくして、ひとり営業になって気持ちと動きに余裕が持てるようになり、できることなのかもしれませんね。

cafe lotta

ロッタをオープンしてからの16年間、バタバタと忙しすぎました。

今はお客様とのおしゃべりを私自身がとても楽しんでいます。

ロッタへお越しの際は、ぜひ話かけてくださいね!

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探求者

桜井 かおり

2001年にオープンした「café Lotta」のオーナー。パリと台湾が好き。

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