いつもと暮らし

【今日の一輪】「ワレモコウ」から夕暮れに浮かぶ、物思いのシルエット

一見するとあまりに細やかで、お花と呼んでいいのかどうか、ためらってしまいそうになるワレモコウですが、華道や茶道の世界では欠かすことのできない、秋を代表するお花のひとつです。

属名の「Sanguisorba」(サンギソルバ)はラテン語で「sanguis(血)」と「sorba(吸収する)」の意味を持ち、古くから血止めの薬としても用いられていたそうです。

茎や葉に独特な香りがあることから、「吾木香(日本のお香)」とする説や、控えめな姿でありながら「吾亦紅(わたしもまた紅い)」と自己主張を秘めた説もあるようです。

底知れない愛慕を秘めながら……。

秋の夕暮れに浮かぶ、逆光のシルエットに物を思わせる控えめな姿から、心惹かれる日本人好みの侘びの効いたお花と言えそうです。

このお花のこと

名前:ワレモコウ(吾亦紅)(別名:ダンゴバナ)
種類:バラ科サンギソルバ(ワレモコウ)属
開花時期:7~10月
花言葉:「物思い」「愛慕」「変化」

ご協力していただいたお店

BALANCE FLOWER SHOP
住所:神奈川県横浜市中区住吉町2-17
アクセス:JR京浜東北線関内駅南口出口より徒歩5分、東急みなとみらい線日本大通り駅県庁出口より徒歩7分
電話:045-681-2187
公式サイト

感想を書く

探求者

中條 美咲

1989年生まれ、長野県出身。奥会津 昭和村に根付く”からむし”と”織姫さん”の存在に惹かれ、2015年から、昭和村に通い取材を重ねている。 ” 紡ぎ、継ぐ ”−見えないものをみつめてみよう、という心構えで。紡ぎ人として、人・もの・場所に込められた想いをつないでいきたい。

詳しいプロフィールをみる

探求者

目次

感想を送る

motokura

これからの暮らしを考える
より幸せで納得感のある生き方を