福島県会津若松市には、赤牛にまつわる古い伝説があると言います。その昔、円蔵寺というお寺を建立する際に、木材が重くて重くて仕方がない、そんな時に大群の牛が現れて人間を助けてくれたのだと。そして一番最後まで働いてくれたのが、赤牛だったという伝説。
時を経ること1,200年余り、福島県会津地方には、魔除け厄除け・守り神として今も張り子の赤べこを贈る習慣が残っています。その伝統を守り語り継いでいくために、今日も赤べこを作り続けているのが地元に根付く遠藤正商店。
部屋の片隅で愛らしい瞳で空を見つめ、ゆらゆらと揺れる首をこちらに向ける赤べこは、いつだって私の話に「うんうん」と頷いてくれる我が家の守り神です。
イラスト／おすぎ
お店の情報
TenCraft／遠藤正商店
参考価格：会津民芸・赤ベコ（1号1,080円、2号1,296円、4号1,944円）
公式HP：http://www.ten-craft.com/
取材協力：日本百貨店 http://nippon-dept.jp/
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