長野県戸隠で暮らすフォトライターのクリハラさんによる、季節の花と地域の魅力を伝える「今日の一輪」をお届けします。
拝啓 暑中お見舞い申し上げます。
梅雨が明けたとたんに、強烈な暑さとなりました。日中のクラクラする日差し、寝苦しい夜、さすがに身体に堪えますね。どうぞご自愛くださいませ。
さて、こちら長野県戸隠からは「初雪」をお届けします。
雪と言っても、冬に降るあの雪ではありません。わたしがベランダで育てているハツユキソウです。
真っ白な斑(ふ)入りの葉を、初雪になぞらえてハツユキソウと呼ばれています。暑さが厳しいこの時期に、涼しげな白い葉を揺らし、ほんの一瞬だけ、真夏であることを忘れさせてくれます。
どこのどなたが名付けたのかは存じませんが、季節に逆らうユーモアを感じる、とても好きな名前です。
もう夏が暑いのは仕方ないから、水分とミネラル、適切な休息と遊び心を忘れずに、乗りきろうと思います。
ところで、ハツユキソウを飾っても気温は1℃も下がりません。どうかご容赦のほど。
敬具
この花について
名前:ハツユキソウ(初雪草)
種類:トウダイグサ科ユーフォルビア属
花期:7〜10月
花言葉:「好奇心」「穏やかな生活」「祝福」