営みを知る

ケータリング「粒 粒(tsubutsubu)」の彩りごはんで、春の季節のおもてなし

催し物を食で彩ってくれるケータリング。喋って学ぶ、新しい出会いの場にちょっと目を引く変わった盛りつけの食事やごはんが並んでいると、より会話もはずみます。

粒 粒(tsubutsubu)」はそんな場づくりを演出する、かわいらしいケータリングのお店です。誰もが見慣れたおにぎりをおしゃれに握ってくれるこちらのお店は、春の季節のおもてなしにぴったりです。

かわいいとおいしいが共存する食卓

まずは「粒 粒」の作り出す卓上の世界を見てみましょう。

粒粒(tsubutsubu)

粒粒(tsubutsubu)

粒粒(tsubutsubu)
(撮影:川瀬一絵)

色鮮やかで、卓上がぱぁっと華やぐおにぎりの数々。この日は「フィジカルテンポ ねこやしき」というお店のオープニングパーティーということで、「猫」をテーマに作ったそう。どの角度から見ても違った発見があって、食事の時間をよりワクワクする体験に変えてくれます。

粒粒(tsubutsubu)

粒粒(tsubutsubu)

こちらは別日。仲良し親子が集まる新年会ということで、ラザニアや安納芋チップス、ミニハンバーグなど、子供でも楽しめる野菜たっぷりのメニューを心がけたそう。

粒粒(tsubutsubu)

粒粒(tsubutsubu)

色使いがひときわ美しいこちらのケータリング料理の数々は、フラメンコ衣装店のリニューアルパーティ時のもの。

フラメンコの本場スペインをイメージしたメニューということで、トマトソースがけサフランの炊き込みご飯のおにぎり、タコと豆のアヒージョのせ雑穀米おにぎり、生ハムとキャロットラペのせ黒米おにぎり。季節の野菜をたっぷりと使用したサラダにピンチョスなどなど……。

普段の暮らしではとてもお目にかかれない発想で作られる色とりどりのおにぎりや前菜は、見た目はもちろん食べても美味しい。体が喜ぶ、少し珍しくて優しい味がします。

「粒 粒」のこだわり

これらのかわいくておいしい食事を作っているのは、フードアーティスト活動をしている川瀬知代(以下、川瀬)さんです。

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「心がけていることは、必ずおにぎりをメニューに加えることと、旬であり、彩り豊かな野菜をたっぷりと用いること。食事は目でも舌でも楽しむものですから、『かわいい』だけでなく『美味しい!』と言っていただける食事が作りたいと思いながら日々調理をしています。」

おにぎり
「粒 粒」の独創的なおにぎりの数々

「おにぎりをメニューに加えている理由は、単純におにぎりが好きだからです(笑)。時代をさかのぼれば、弥生時代から日本人に親しまれてきた料理と言われていますし、みんなが好きないわば日本のソウルフードですよね。

2011年9月に「粒 粒」を立ち上げた当初は、『おにぎりユニット』として友人と2人で活動していたのですが、現在は1人で続けています。

私個人のことについて言えば、実は三重県の実家が米農家なんです。幼い頃から美味しいお米を食べ続けてきたからこそ、今こういった活動をしているのかもしれません。おにぎりって美味しいですよね。」

アーティストとフード活動の両翼

なぜこんなにも「粒 粒」のフードが魅力的なのか尋ねてみると、川瀬さんはフードアーティスト活動と並行して、ドローイングを中心に創作活動をする現役のアーティストなのだと言います。

川瀬知代

「絵を書くことも調理をすることも、どちらも好きですね。むしろ、2つの仕事を並行しているからこそ、新しい出会いや発想が生まれることも多いと思います。

『粒 粒』で言えば、実は決まったメニューというものがなくて。お客様にイメージや予算をおうかがいして、食材からすべて決めて作ることが多いんです。おにぎりのデザインも、普通はレシピやイメージ図などを作ってから取り掛かるのかもしれませんが、私はそれ以外の場合も多いですね。」

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「作りたいイメージを考えてから、実際に手を動かして形にしていくこともあります。『この旬の食材で何か素敵な料理はないかな』といった具合に、メニューを食材を起点にして考えることも多いです。」

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「絵を描くことも、料理をすることも、私の中では大きな違いはありません。ただ、目の前を通り過ぎていくアートと、体に入る食事では人の向き合い方が異なるなとは思っていて。どちらも大切にしながら、より人に喜んでもらえる作品をアーティストとしても『粒 粒』としても作っていきたいですね。」

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アーティストTOMOYO kawaseの作品例

春の食事シーンを彩る華やかなケータリング「粒 粒」

色鮮やかで、見た人をわぁっと驚かせる「粒 粒」のケータリング。出会いと別れの春の季節は、人が集まる機会も増えるもの。いつもの時間をちょっぴり特別に彩る川瀬さんの料理は、大切な一時を豊かな思い出として彩ってくれます。

予算は応相談だそうですので、気になる方はまずお問い合わせを。おにぎりを入り口に、食事の魅力を再認識できるかもしれません。

お話を伺った人

川瀬 知代(かわせ ともよ)
ドローイングを中心に切絵や布絵、またインスタレーション作品などによる空間作りまで幅広く制作発表。音楽家、木工作家、和菓子作家など様々なジャンルの方とのコラボレーションもしています。誌面やファッションなどイラストのお仕事も。アート活動の他、「粒 粒」の名前で、おにぎりを中心としたフード活動も展開。箔プリントのユニット「金箔寺」メンバー。
公式HP:KAWASE Tomoyo.net

お店の情報

ケータリング「粒 粒(つぶつぶ)」
公式HP:http://tsubutsubutsubu.tumblr.com/
問い合わせ先:t_s_u_b_u@yahoo.co.jp

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探求者

伊佐 知美

旅するエッセイスト、フォトグラファー。1986年生まれ、新潟県出身。世界中を旅しながら取材・執筆・撮影をしています。→ さらに詳しく見る

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