いつもと暮らし

【今日の一輪】「クジャクソウ」のように、飾らず、自然体に|長野県戸隠

長野県戸隠で暮らす栗原健さんによる、季節の花と地域の魅力を伝える「今日の一輪」。今回紹介していただく可憐な花に、栗原さんが憧れる理由とは。

キク科シオン属の多年草(*1)である宿根アスターは、暑さや寒さに強いこと、花期が長いことが特徴です。また、摘芯や切り戻しをすることで、枝分かれをしてたくさん花を咲かせます。その様子が孔雀のしっぽに例えられ「クジャクソウ」と呼ばれています。

「飾り気のないひと」という花言葉を持つクジャクソウに、私は憧れています。

見栄を張ったり、体裁を気にしたり。自分の頭だけで考えて、かたくなになってしまうことがあります。そんなとき私は、外を歩くことにしています。

お気に入りのコースは戸隠奥社の参道。ゆっくり歩いて往復する約90分は、自分自身を再起動させる時間のように感じます。

飾らず、自然体に。

少し冷たい秋の風が私の頭を冷やし、足元の落ち葉を揺らします。

(*1)多年草:二年以上にわたって生存する植物。草本では毎年冬になると地上部は枯死するが,地下部は越冬し春に芽を出す。|参考 コトバンク(多年生植物)

このお花のこと

名前:クジャクソウ(宿根アスター)
種類:キク科シオン属
開花時期:8月〜11月
花言葉:「可憐」「ひとめ惚れ」「飾り気のないひと」

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探求者

クリハラ

フォトライター。植物目線なライフスタイルマガジン「私的植物生活概論」を運営、灯台もと暮らしで「今日の一輪」を連載中。

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