3月14日、浅草からほど近い田原町駅のそばにある「イリヤプラスカフェ@カスタム倉庫」にて、「灯台もと暮らし」主催のイベント「編集女子が“私らしく生きるため”のウェブコンテンツ作戦会議」を開催しました。
今回は「もとくら」初の女性に向けたイベント。「“私らしく生きるため”の作戦会議シリーズ」と銘打ち、全5回に渡って開催します。
第1回はゲストに女子クリエイターのためのライフスタイル作りマガジン「箱庭 haconiwa」編集部の仲島ちひろさん(@haconiwa_nakaji)と多田夏子さん(@haconiwa_naaa)を招いての開催となりました。
仲島さんは普段、社内でコンテンツマーケティングのディレクターとして働きながら箱庭の運営にも携わり、6月に発行した箱庭初の書籍「かんたんなのに、ほとんどの人がやっていないお店にファンをつくるウェブ発信の新ルール」を執筆。多田さんはデザイナーとして働きながら箱庭でも情報を発信しており、「灯台もと暮らし」の名刺や、今回のイベント「“私らしく生きるため”の作戦会議シリーズ」のバナーもデザインしてくれています。
いわゆる世の中で言われる「女子」ではない「女子」らしさ
まずは「灯台もと暮らし」編集長・佐野の挨拶のあと、ゲストの仲島さんと多田さんから「箱庭 haconiwa」についてご紹介いただきました。
「箱庭」はRIDE MEDIA&DESIGN株式会社で働くデザイナーの東出桂奈さんを中心に、今回のゲストである仲島さんや多田さんなど、同じ会社で働く作り手女子たちが集まってできたメディア。それぞれが自らの発信したいことを自由に発信しているうちに読者が増えていき、今では多い時で月間75万PVを集めるまでになりました。
「箱庭」の特徴はなんといっても「ファン」が多いこと。その理由はSNSの徹底的な活用、写真の撮り方の工夫などがありますが、一番はキュレーター陣が独自の女性目線で情報を発信しているということです。
「ネイルとか恋愛とか、世の中でいういわゆる女子っぽいキラキラしたものに、わたしたち興味がないんです。いうなれば、ちょっと飲んだらめんどくさい系の女子というか……。キラキラしたものより錆びた鉄が好き、みたいな少年っぽさを持っているのかもしれませんね。」(仲島さん)
そんないわゆる女子っぽくない彼女たちが独自の視点で見つけた情報をその人だからこその切り口、語りかけ口調の親しみやすい文体で発信しているうちに、その情報や彼女たちのキャラクターに共感するファンはどんどん増えていきました。そして活動はウェブだけでなく「箱庭のガッコウ」や「箱庭のアトリエ」などリアルな場へと広がっていったのです。
ところで「私らしく生きる」ってなんだろう
続いてはイベントの本題でもある「作り手女子の働き方」についてのトークへ。
「忙しいですか?」という佐野からの直球の質問に「体力的には忙しいけれど、心が疲弊しているわけではない」と笑顔で話す仲島さん。多田さんも「なにかを作り終わったときの達成感があるからがんばれる。忙しいのは嫌いじゃないんです」とのこと。
「忙しいのが、苦にならない」と語る2人に対して、それは好きなことを仕事にしているからなのではないかと佐野。「書くことで生きていきたかった」という佐野も「今はそれを仕事にできているから、いくらやっても終わらない仕事量だとしても大丈夫」と語りました。
すると来場者の方から「佐野さんはご結婚しているそうですが、プライベートとの両立はどうしているんですか?」との質問が。佐野は「多分プライベートとの両立はできていないですね(笑)。今は旦那も好きなことをやりなと言ってくれています。好きなことを仕事にするって、もしかしてこういうことかもしれないです」とやや苦笑い気味に答えていました。
編集者として、女性として──ゲストの仲島さん、多田さん、そして佐野の3人が約1時間半の間トークを繰り広げながら、「私らしく生きること」について考えた今回のイベント。何気ない会話の中に彼女たち独自の「らしさ」や考え方が散りばめられていて、聞いていた全員が3人の生き方を感じ取れたのではないかと思います。
イベントに参加してくれた皆さんの感想
『編集女子が“私らしく生きるため”の作戦会議』第1回に行ってきました。灯台もと暮らし編集長・佐野さんの「”私の見たセカイ”を可視化する」「編集者は惚れっぽくあるべき!」という言葉たちに心を掴まれました…!自分の”好き”を誰かに伝えられるのが仕事って、改めて素敵だ。 #女子会議
— Hitomi Washio (@hitomi_classic) 2015, 3月 14
”編集女子が「私らしく生きるため」のウェブコンテンツ作戦会議”に行ってきた!女子クリエイターが運営するWEBマガジン箱庭の、独自の女性目線の話がよかった。世間一般的に女性向けと言われる美容や恋愛、キラキラしたものに対して、「ほんとにそれだけ?」と思っていると。 #女子会議
— ちゃんめい (@mei_vvi) 2015, 3月 14
佐野さんの話が印象に。ニュアンスが違ったらごめんなさい。「(私が)ロールモデルになりたい。これからの生き方を探しています。」そうか、それで”女子会議”の企画なのかな、と疑問が氷解しました。 #もとくら #女子会議 — 木村すらいむ (@kimu3_slime) 2015, 3月 14
「ライティングはキュンとした気持ちを可視化すること」 「私たちはキラキラしているものより、錆びた鉄が好き」 #女子会議
— Tachibana Kenichi (@tachibanoo) 2015, 3月 14
VOCE編集部スタッフとしてこっそり参加させていただいた #女子会議 とっても勉強になりました。個人的に美容は 日々を楽しむチカラを与えてくれる、可能性に満ちたカルチャーだと思います。音楽や映画と一緒。楽しんでもらえたら嬉しい! http://t.co/iDRIqsa719 — Reiko Shimada (@easy_traveler) 2015, 3月 15
ブログでもイベントレポートを書いていただきました!
「編集女子が“私らしく生きるため”の紙コンテンツ作戦会議」を開催します!
第1回に引き続き、4月25日にはシリーズ第2回「編集女子が“私らしく生きるため”の紙コンテンツ作戦会議」を開催します! 女子の方も、そうでない方もぜひご参加ください! お会いできるのを編集部一同楽しみにしています。
ファッション、グルメ、旅、恋愛、お金──現代に生きる女性の興味は多種多様。世の中の動きや流行にも敏感で、いつでも新しい情報をキャッチするためのアンテナを張っています。
だからこそ、今、大きな注目を集めているのが女性向けのメディアやサービス。ユーザーが女性なら、もちろん作り手も女性。編集長、ライター、ブロ ガー、デザイナー、エンジニアなどそれぞれの役割を担う女性たちは、何を考えながら女性に向けたコンテンツを生み出しているのでしょうか。クリエイティブな女性たちの仕事、生き方、そしてこれからの時代の女性のあり方について迫る全5回の連続イベント「“私らしく生きるため”の作戦会議シリー ズ」。
「ウェブコンテンツ作戦会議」と銘打った第1回に対して、第2回は「紙コンテンツ作戦会議」。紙媒体の編集に関わる女子3人をゲストに迎えて開催します。
登壇者は、人、暮らし、地域をつなぐ雑誌「TURNS」編集部の松本麻美さん、ソーシャル&エコ・マガジン「月刊ソトコト」編集部の木村絵里さん、そして出版社勤務を経た後、現在フリーランスで紙・ウェブ媒体の企画編集に携わる鈴木絵美里さん。
聞き手はこれからの暮らしを考えるウェブメディア「灯台もと暮らし」の編集長・佐野知美です。
紙コンテンツを作り上げる女子たちが作り手になったきっかけ、日々考えていることや暮らし方、そしてこれからの生き方に迫ります。
■日時/スケジュール
4月25日(土) 17:00〜20:00 (トークセッション&懇親会)
■会場
EDITORY神保町(東京都千代田区神田神保町2-12-3 安富ビル2F)
■参加費
3,000円(イベント観覧+懇親会)
※懇親会はアルコール、軽食付きとなります
■こんな方はぜひご参加ください!
・女性クリエイターの本音や生き方を知りたいユーザー、業界関係者のみなさん
・新たな女性向けサービスを開発したいクリエイター・デザイナー・編集者・ライターのみなさん
・クリエイターになりたい女性の方
・これからの自分の生き方を考えていきたい女性の方
(女性向けのイベントになりますが、男性のご参加も大歓迎です)
■主催
これからの暮らしを考えるウェブメディア「灯台もと暮らし」(株式会社Wasei)
■バナー作成協力
女子クリエイターのためのライフスタイル作りマガジン「箱庭 haconiwa」
■参加申し込みページ
編集女子が“私らしく生きるため”の紙コンテンツ作戦会議