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編集女子が"私らしく生きるため"のローカルメディアコンテンツ作戦会議を開催しました!

2015年3月から毎月開催してきた連続イベント、「編集女子が”私らしく生きるため”シリーズ」。去る7月26日、上野駅近くの「いいオフィス」イベントスペースにて、第5回目となる「編集女子が”私らしく生きるため”のローカルメディアコンテンツ作戦会議」が開催されました。

登壇者は、「宮崎てげてげ通信」の会長、長友まさ美さん、「FAAVO」キュレーターの田島実可子さん、そしてモデレーターの「灯台もと暮らし」編集長の佐野知美。ローカルメディアに造形の深い女性3名が、約3時間にわたり、ローカルと、コンテンツ、そして女性としての生き方について語った会。さてさて、どんな会だったのでしょう。

この記事では、イベントのレポートを、写真たっぷりにお届けします!

※緊急告知:9/4「編集女子が”私らしく生きるため”の作戦会議 〜総集編〜」の開催が決定しました! 詳細はこちら

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もはやお馴染み!「Uchila」ウェルカムドリンクがお出迎え

編集女子が"私らしく生きるため"のローカルメディアコンテンツ作戦会議

編集女子が"私らしく生きるため"のローカルメディアコンテンツ作戦会議

2015年の夏はとっても暑い。この日も、外はかんかん照り。冷房が効いた室内に入って、ふうっと一息つくと同時に、フード・ドリンクユニット「Uchila」特製のレモネードがイベント参加者を迎えます。

「Uchila」の2人は、ドリンク作成、ケータリング・フード準備、開場に笑顔を振りまくなど、イベント開始前から大忙し。もはや、編集女子イベントの風物詩と化してきた存在です。こちらで、その奮闘ぶりをチラ見せ。

編集女子が"私らしく生きるため"のローカルメディアコンテンツ作戦会議

編集女子が"私らしく生きるため"のローカルメディアコンテンツ作戦会議

編集女子が"私らしく生きるため"のローカルメディアコンテンツ作戦会議

編集女子が"私らしく生きるため"のローカルメディアコンテンツ作戦会議

いい笑顔です。しかし、肝心のお鍋の中身が見えませんね。

本日のイベントスケジュール

この日のテーマは「ローカルメディアコンテンツ作戦会議」。登壇者3名が、それぞれ地域に深く関係したメディア・コンテンツを作っているプレイヤーとあって、集う方もやはりローカルに関心がある方がたくさん。

編集女子が"私らしく生きるため"のローカルメディアコンテンツ作戦会議

これからローカルメディアを立ちあげたい、すでに立ちあげていて運営方針を考えたい、ライターとして活動中だけど、ローカルにもっと関わっていくためにはどうしたらいい? 女性の生き方、働き方について考えたい……! など、色々な思いを持った方と交流しながら、当イベントのメインである「トークセッション」を進めていきます。

プログラム概要

  • 18:30〜18:35 主催挨拶・企画趣旨説明
  • 18:35〜18:45 「Uchila」フード説明
  • 18:45〜18:55 自己紹介、登壇者紹介
  • 18:55〜20:30 トークセッション
  • 【第1部:ローカルメディアについて】
  • 【第2部:コンテンツの作り方】
  • 質疑応答(アルコールタイム)
  • 【第3部:女性の生き方、働き方】
  • 20:30〜21:30 懇親会(写真撮影)
  • ※前半30分は「FAAVO」「テゲツー!」「もとくら」の3テーブルに分かれて懇親会♪

「FAAVO」「テゲツー!」とは?

トークセッションでは、まず各自の自己紹介をしながら、それぞれが手がけるメディアの紹介、そしてなぜ今、そのメディア運営に関わっているのかという、ご自身の編集者になるまでの経緯などを語っていただきました。

以下ではその様子を抜粋して、少しだけご紹介します。

※「編集女子イベント」動画は、オンラインサロン「編集女子が”私らしく生きるため”のライティング作戦会議」内で公開中です。

編集女子が"私らしく生きるため"のローカルメディアコンテンツ作戦会議

長友 初めまして。宮崎県の魅力を発信するメディア、宮崎てげてげ通信こと通称『テゲツー!』会長の長友まさ美と申します。

みなさん、宮崎県の方言である『てげてげ』って聞いたことありますか? 『てげ』だと、すごい、とかとても、veryの意味になるので、『てげかわいい』とか『てげおいしい』と使うのですが、『てげてげ』になると、意味が変わって『適当』とか『まぁまぁ』を指すことばになります。

だから、『宮崎てげてげ通信』は直訳すると『まぁまぁ、適当にやっているメディア』(笑)。でもメンバーはとっても真剣に運営をしています。今日はどうぞよろしくお願いいたします!

編集女子が"私らしく生きるため"のローカルメディアコンテンツ作戦会議

田島 地域 ✕ クラウドファンディング『FAAVO』キュレーターの田島実可子です。キュレーターって何? というお話ですが、基本的にはプロジェクトページの編集者だと思っていただいて構いません。とっても緊張していますが、本音で語っていきたいと思います。

緊張をほぐすために、今日は決死の覚悟で全身タイツで原宿を歩いたときの写真を持ってきました(笑)。

編集女子が"私らしく生きるため"のローカルメディアコンテンツ作戦会議

佐野 ローカルメディアを運営する中で、気が付いたことや、変わったことは?

長友 まずは、私自身が宮崎県が大好きになりました。やればやるほど、宮崎県ってなんて豊かな土地なんだろうと思います。非営利の法人ですから、金銭面でのリターンはそこまでありませんが、でも人との繋がりや、信頼、ありがとうという感謝の言葉を聞けるなど、見えない資産はどんどんと貯まってきています。

あとは、チャレンジする若者が増えてきたことも感じています。批判よりもチャレンジを。否定より、肯定を、と常に前向きに運営することを心がけているので、その気風が広がっていくことは嬉しいことです。

地域の情報を発信する上で大切なのは、地元の人が、楽しみながら暮らすことかなとじつは感じています。自分たちが楽しそうに暮らしていたら、いつの間にかたくさんの人が集まっていた、という状況が作れたらいいですね。その点においても、運営から1年以上経って、良い方向に変わってきているなぁと感じます。

田島 私の場合は、周囲の人をどう変化させられたというよりも、『FAAVO』で働くことで、自分自身が変わってきたなという印象が強いです。『FAAVO』はクラウドファンディングですから、基本的にプロジェクトを立ち上げる方は、チャレンジャー。もともと保守的な気質を持っていた私には、出会う方すべてがすごく刺激的で、魅力的に映ります。

一歩踏みだそうという人の想いを無下にしないように、いかに最善が尽くせるかということを考えるようになりましたね。

編集女子が"私らしく生きるため"のローカルメディアコンテンツ作戦会議

……などなど、次々とトークが進んでいきます。なんだか真面目に質疑応答が続いているように見えますが、実際はおもしろすぎて、モデレーターである佐野が笑い泣きしていたくらいでした。

さて。私たちは、どうやって生きていこう?

編集女子が"私らしく生きるため"のローカルメディアコンテンツ作戦会議

アルコールを飲みながらの質疑応答タイムを終えたら、トークは終盤の「女性の生き方、働き方」へ。

そもそも、長友さんも、田島さんも、なぜ働いているの? 一生働きたい? など、佐野が歯に衣着せぬ物言いで問いかけます(笑)。

編集女子が"私らしく生きるため"のローカルメディアコンテンツ作戦会議

長友 一生仕事はしていたいですね。私は『テゲツー!』会長のほか、サンワード・ラボ株式会社の代表取締役や、その他さまざまな肩書を持っていますが、じつは根底にある想いはひとつ。『せっかく地球に生まれてきたんだから、みんな幸せに生きようよ』ということ。

仕事は、その想いを表現するための手段のひとつに過ぎないのではないかと思っています。ローカルメディア以外にも、もしかしたらお母さん、という表現方法もあるかもしれません。仕事をすることは、私が生きていることの意味だと思うので、ずっと続けていきたいと思っています。

編集女子が"私らしく生きるため"のローカルメディアコンテンツ作戦会議

田島 長友さんの考え方、いいですね。とても共感します。

私の場合は、結婚はしたいけれど、結婚イコール仕事を辞める、という考え方が少しリスキーなんじゃないかなと感じるときがありますね。自由に生きていくために、私は一生仕事をしていきたいなぁって思います。

編集女子が"私らしく生きるため"のローカルメディアコンテンツ作戦会議

佐野 私は、もちろん仕事が楽しいし好きですが、たぶん過去の体験が、今の仕事スタイルに影響しているんだろうなぁって思います。自分の世界の中心を恋愛に置くと、それがなくなってしまった時に自分の中心がぶれてしまう。つまり失恋したんだけど(笑)、そのときに、自分の世界の中心には必ず自分を置いておこうと思ったというか、コントロールできる世界を持っておきたいなって思いましたね。

……思考が飛躍しがちなんです、私(笑)。

そのほかの話は、ここでは秘密。気になる方は、ぜひ次回の編集女子イベントへ!

トークセッションのあとは、わいわい懇親会!

座りっぱなしで話を聞いているだけじゃ、つまらない! 編集女子イベントは、毎回トークセッション後の懇親会時のフード・ケータリングにもこだわっています。

今回は、フード・ドリンクユニットの「Uchila」が日本全国から集めた選りすぐりの食材で、ヘルシー彩りごはんを作ってくれました。

土鍋で炊いたごはんに、好きなおかずをもりもり持っていくスタイルで、みんな自由にごはんを食べました。

編集女子が私らしく生きるため"のローカルメディアコンテンツ作戦会議

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途中で、茹でたてのとうもろこしや、桶に入ったミニトマトすくいなども開催されて、会場はお祭りのような雰囲気に。

編集女子が"私らしく生きるため"のローカルメディアコンテンツ作戦会議

編集女子が"私らしく生きるため"のローカルメディアコンテンツ作戦会議

参加者同士で、また新しい縁を

「編集女子イベント」の特徴は、参加者同士が仲良くなって、そこからまた新しいコミュニティやお仕事が生まれていくこと。なにかを発信したい、仕事以外で生きがいがほしい、動機は人それぞれですが、参加者ひとりひとりが登壇者に負けないくらい、キラキラした目で夢を語ってくれます。

そんな空間にいるだけで、こちらも刺激を受けるというもの。このご縁、大切にしたいていきたいです。

編集女子が"私らしく生きるため"のローカルメディアコンテンツ作戦会議

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編集女子が"私らしく生きるため"のローカルメディアコンテンツ作戦会議

編集女子が"私らしく生きるため"のローカルメディアコンテンツ作戦会議

終盤にはなんとサプライズバースデー「スイカ」登場!

じつはイベント開催日の前日は、モデレーターである佐野の誕生日。運営メンバーが、サプライズでお祝いをしてくれました。

登場したのは、なんとケーキではなくスイカ。同じく誕生日の近い長友さんと「スイカ入刀」をいたしました。

編集女子が"私らしく生きるため"のローカルメディアコンテンツ作戦会議

その後はもちろん、甘いスイカをみんなでいただきます。

編集女子が"私らしく生きるため"のローカルメディアコンテンツ作戦会議

※イベント中の模様は「もとくらの袋とじ」内の月額購読制マガジンでも公開中です!

「全5回 編集女子が”私らしく生きるため”イベント」にご参加いただいたみなさまへ by 佐野知美

ウェブ、紙、旅、食、そして今回のローカルメディアコンテンツ、毎回テーマを変えて開催してきた当イベントシリーズ。無事に、全5回の日程を終えることができました。

ご参加いただいた方は、延べ250名超。複数回ご参加いただく方や、残念ながら日程は合わないけれど、個別にお茶に行ったりメッセージをやりとりしたりなど、関係が続いている方もたくさんいらっしゃいます。

意外だったのは、女性編集者としての仕事内容や、コンテンツの作り方というノウハウ以上に、「女性としてどう生きるべきか」という話題への反響が非常に大きかったこと。「もっと聞きたかった」「私も悩んでいます」など、たくさんの感想をいただきました。

思い返せば数年前、金融企業で働いていた時、月曜日から金曜日までが憂鬱で仕方がなかったなぁ。早く週末になってほしいと、今の瞬間に目をつぶるように過ごしていました。でも今は、違います。一瞬一瞬が楽しいし、そりゃあ忙しいけれど、でもやっぱり充実感の方が大きい。

「編集女子イベント」の主催者として、またその延長線上にあるオンラインサロン「編集女子が”私らしく生きるため”のライティング作戦会議」の主宰者として、こうやって人前でお話させていただいて、たくさんの素敵な「編集女子(たまに男子)」の方と出会えたことが、幸せだなぁと思っています。

でも、「書くことで生きていきたい」と思った私の活動は、まだ始めてから一年半が経ったばかり。今後の一年半は、何をしていこうか、今から思案中です。

またぜひ、お会いしましょう!

編集女子が"私らしく生きるため"のローカルメディアコンテンツ作戦会議

……と思ったけれど、第6回目の「編集女子イベント」開催が決まりました!

今回、全5回の「編集女子イベント」の総集編として、第6回目を開催することが決まりました。その名も「編集女子が”私らしく生きるため”の作戦会議」。

ウェブ、紙、イベントなど、さまざまな領域で編集者として活躍する女性3名が登壇し、「女性の生き方」「女性の働き方」をメインに、仕事についても語ります。

詳細を以下に記載しますので、もしご興味がある方がいらっしゃれば、ぜひぜひご参加くださいませ!

ではまた、「編集女子イベント」で。

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■ゲスト

仲島ちひろさん

「箱庭 haconiwa」キュレーター 仲島ちひろさん(第1回「編集女子が“私らしく生きるため”のウェブコンテンツ作戦会議」登壇者)

鈴木絵美里さん

フリーランス 鈴木絵美里さん(第2回「編集女子が“私らしく生きるため”の紙コンテンツ作戦会議」登壇者)

■モデレーター

「灯台もと暮らし」編集長 佐野知美

■フード・ケータリング

MOMOE

からだも“おいしい”ごはん、つくります「MOMOE」代表 稲垣晴代さん

■ドリンク提供

Uchila

移動式フード・ドリンクユニット「Uchila」 荒川萌さん、飯泉友紀さん

■日時
9月4日(金)19:30〜22:30(トークセッション+懇親会)

■場所
上野「いいオフィス」
住所:東京都台東区東上野2-18-7 共同ビル 3F

■お申し込みはこちらから

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探求者

伊佐 知美

旅するエッセイスト、フォトグラファー。1986年生まれ、新潟県出身。世界中を旅しながら取材・執筆・撮影をしています。→ さらに詳しく見る

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