いつもと暮らし

【今日の一輪】「紫陽花」は何色にも染まってみせます「辛抱強い愛情」を持って

赤や青、白や緑と七変化をする花の姿。土の成分や、成長する過程で刻々と色を変え、目に見える変化を起こすのが、この花の特徴です。そうした様子から、「移り気」や「無情」、「冷淡」など冷たい、自分勝手な女性の姿を想起させる花言葉を持ちます。

紫陽花の、ふんだんに詰まった花びらは、装飾花と呼ばれる、ただの飾りもの。植物としての花と呼ばれる部分は、装飾花の奥に隠れて目にすることはできません。

大ぶりな飾りを何色にも変化させ人々を魅了するのは、自ら実を結ぶことの難しさを知った、彼女たちが身につけた生き残りの手段とも言えるでしょう。

「わたしのことを気に入ってくださいましたら、何色にでも染まってみせましょう。」

人々が、その姿に魅入って枝を折り、自分の庭の地面に植え替えて、独自に染まる紫陽花を愛でることで、紫陽花たちは繁栄を続けていくことができます。したたかに生きていくその姿は、「辛抱強い愛情」を持つ、子を守る母のようでもあります。

このお花のこと

名前:紫陽花(あじさい)
種類:アジサイ科アジサイ属(ハイドランジア)
季節:6〜7月
花言葉:「移り気」「無情」「辛抱強い愛情」「寛容」

ご協力していただいたお店

atelier cabane
住所:東京都目黒区上目黒2-30-7
アクセス:東急東横線、東京メトロ日比谷線「中目黒駅」より徒歩10分
電話:03-3760-8120
営業時間:11:00~19:00
定休日:不定休
公式HP:atelier cabane(アトリエカバンヌ)

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探求者

中條 美咲

1989年生まれ、長野県出身。奥会津 昭和村に根付く”からむし”と”織姫さん”の存在に惹かれ、2015年から、昭和村に通い取材を重ねている。 ” 紡ぎ、継ぐ ”−見えないものをみつめてみよう、という心構えで。紡ぎ人として、人・もの・場所に込められた想いをつないでいきたい。

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