いつもと暮らし

【今日の一輪】日常にそっと置くなら「ヒペリカム」の実|長野県戸隠

長野県戸隠で暮らすフォトライターのクリハラさんによる、季節の花と地域の魅力を紹介する「今日の一輪」。今月の一輪はヒペリカムというお花……?

アパートのベランダでは、鉢植えのヒペリカムが咲きはじめました。丸みをおびた黄色い花びらや、糸のような雄しべの形状が、梅の花によく似ています。

咲き終えた花は摘み取らずにそのまま育ててやると、まるい実になります。町の生花店で見かけるヒペリカムの多くは、この状態。コロコロした実は、赤や黄色、白、緑など豊富な色彩で、花にも引けを取らない可愛らしさがあります。

ヒペリカムの特徴は、一般的な切り花などに比べて持ちがよく、長く楽しめることです。

わたしはこのヒペリカムを、出かけるときに必ず目に入る場所に置きました。

腕時計を着けて鍵をポケットに、カメラを鞄に。身支度をしている時にちらっと見えるみどり色は、いつもそこにいてくれるから、安心感を覚えます。

なんてことない毎日にそっと置くなら、長く楽しめるヒペリカムの実はいかがでしょうか。「いってきます」と言いたくなっちゃうと思います。

この花について

名前:ヒペリカム(オトギリソウ属の総称)
種類:オトギリソウ科オトギリソウ属
花期:6〜9月
花言葉:「悲しみは続かない」「きらめき」

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探求者

クリハラ

フォトライター。植物目線なライフスタイルマガジン「私的植物生活概論」を運営、灯台もと暮らしで「今日の一輪」を連載中。

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