いつもと暮らし

【今日の一枚】「薪貯金」のおかげで、安心して冬を越せました|高知県土佐町

高知県嶺北地域・土佐町の暮らしを届ける「今日の一枚」。神奈川から移住してきた鳥山百合子さんの日常を綴っていただきます。

薪ストーブに火を入れる時期は経済的にも助かります。

お味噌をつくる豆など、煮るのに時間がかかるものはストーブとの相性がぴったり。ストーブの上に置かれる鍋の中には、ある時は黒豆、ふろふき大根、またある時はジャム。

なるべく台所のガスを使わないですむよう、味噌汁の具の根菜類はだしと共にストーブの上にかけておきます。

ことこと……ことこと……。

薪は杉やひのき、桜や樫などの広葉樹があり、広葉樹の方が火が長持ちします。煙のにおいも違います。私は桜の木の香りがとても好きです。外で何か仕事をしている時に煙突から出ている煙のにおいで、いま燃やしているのは桜の木だとわかると、何だかゆたかな気持ちになってきます。

薪は乾かす時間が必要なので、冬になるずっと前から準備しなくてはなりません。チェーンソーで一本の木を玉切りにし、それを斧で割ります。

今年は息子も薪割りが上達し、たくさん薪をつくってくれたので、とても助かりました。

割った薪を棚に並べ、その棚がいっぱいになるとすごく充実感があります。この「薪貯金」があるほど安心して冬を越えることができるのです。

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探求者

鳥山百合子

2011年に神奈川県から土佐町へ移り住む。3人の子どもの母。NPOれいほく田舎暮らしネットワークで働きながら、家族で食べるお米と野菜をつくっている。山の暮らしの知恵を学び、それを自分自身の身につけながら、次の世代へも引き継いでいけるように、「書くこと」「記録すること」に取り組んでいる。

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