営みを知る

地域を走る寄り道文化を広げよう!tokyobike谷中店に聞く、自転車のある暮らし

今、東京に住む人びとの間では、自転車は暮らしに欠かせない移動のツールになりつつあります。仕事に行く通勤手段として、また休日を楽しむ足として、食材を買いに行く時も自転車に乗っています。

tokyobikeの谷中店、店長の橋本雅希(以下、橋本)さんに暮らしに寄り添う道具「自転車」について教えてもらいました。

tokyobikeとは

tokyobikeとは、東京都台東区の谷中に本店を構える自転車屋です。2002年に谷中に事務所とショールームからはじめ、その後ショールームは直営店になりました。2013年に近くにあった酒屋の建物に移転しています。人気のtokyobike26やtokyobike20、little tokyobikeをはじめ、男女問わず街乗りを楽しめる自転車を幅広いラインナップを取り揃えています。

速く走ることや移動することだけが目的ではなく、なんでもない日常にささやかな変化を加えるツール。そんなものを作ろうと思いました。
引用:tokyobike公式HP

また、tokyobikeは「TOKYO SLOW」をテーマとして掲げています。信号や坂の多い東京の街を気持よく、ゆったり楽しめるように、小回りが効いて寄り道しやすい自転車を作っています。そのため車輪は小さいものを使い、漕ぎ出しの軽さを実現しています。

電車や車では味わえない日常の発見を楽しもう

tokyobike

「ぼくは自転車に乗ること自体が好きです。自転車に乗る欲求を満たしてくれることはもちろん、久しぶりに通った道でこんなお店ができたんだ!っていう変化を見つけることができますし、気になったところで自由に止まれます。ロードバイクだと仰々しくて、構えちゃうことがありますけれど、普段着でさらっと乗れる自転車が丁度いいですね。」

自転車には「電車や車では味わえない部分がある」と店長の橋本さんが話すように、自転車で街を走ってみると、日常にさまざまな発見があるはずです。東京から池袋まで行くのに、電車を使うと駅から駅への移動だけで終わってしまうもの。しかし自転車なら自分好みの喫茶店や景色を見つけられるかもしれません。寄り道をしたくなるような、何かわくわくする発見があるのです。

自転車は、最高の道具

tokyobike

橋本さんにとって、自転車は「最高の道具」だそうです。通勤や仕事の道具でもあれば、遊び道具でもあると。マウンテンバイクが山を走るための自転車であるように、自転車はさまざまな種類があれば、その人なりの用途があるのです。

そうして橋本さんは自転車に乗りはじめて、自身の世界が広がりました。日常の行動範囲が広がり、暮らしの発見が増えたこと。加えて自転車を通じた新たな出会いから友人が増え、関わりが増えていきます。

「ぼくが自転車に乗っていなかったら、tokyobikeには勤めていなかったかもしれません。今の暮らしを成り立たせる基となっているのが自転車なんです。」

橋本さんの例のように、自転車は単なる乗り物でも移動手段でもなく、ひとりの人間の世界を広げる可能性に満ちています。皆さんが当たり前のように乗っている自転車は、それがたとえママチャリであったとしても、用途や付き合い方を見直してみてもいいかもしれません。

暮らしのプラスになる道具であってほしい

続いて、tokyobikeの自転車が、乗る人にとってどんな存在になってほしいのかを伺いました。

「ロードバイクのように自転車が主役のような感じではなくて、例えるとスニーカーのように、自分が肌身離さず着ている服の一部と考えてもらえればいいなと思います。この考え方が、飽きのこないシンプルなデザインである理由のひとつでもあります。tokyobikeの自転車が、乗る人の暮らしのプラスになるようなツールになってほしいです。」

お店の情報

tokyobike gallery 谷中
住所:東京都台東区谷中4-2-39
最寄り駅:JR山手線日暮里駅
営業時間:春夏 12:00~20:00、秋冬 12:00~18:00
電話番号:03-5809-0980
レンタルサイクル営業時間:春夏 11:30~19:30、秋冬 11:30~17:30
定休日:水・木曜日 ※祝日は営業しております
tokyobike公式HP

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小松﨑拓郎

ドイツ・ベルリン在住の編集者。茨城県龍ケ崎市出身、→ さらに詳しく見る

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