ちょっとしたことでも、すぐ動揺してしまう。臆病者なのか、それとも慎重なのか。財布とか書類とか、なにか大事なものを忘れた時、うっかりしていて小さなミスを仕事でしてしまった時……TPOは問わない。
そういう時、のんびり屋の隣にいる誰かになだめられる。「まあまあ、あっぱとっぱしなさんな」って。
何を呑気なことをとおもわず食ってかかりそうになるけれど、そう言われて周りを見れば、あわてふためいているのは実は自分だけだったりする。
「あっぱとっぱ」。まるでさっきまで落ち着かないでいた自分の足音みたいで、なんだか気が抜ける。
案外、いろいろなことは、あっぱとっぱしなくてもなんとかなるのかもしれない。
お国ことば解説
あっぱとっぱ:茨城弁で、あたふたする、あわてるの意。あっぱたっぱ、あっぷたっぷも同じ意味を持つ。