いつもと暮らし

【今日の一枚】島での暮らしは、この春で4年目です|島根県海士町

海士町が誇る特産品「岩がき・春香」を養殖する仕事が終わる時間帯に、仕事場は黄昏れます。

この日は半年ぶりに、島に遊びに来てくれた外国人の友達と花見をしました。彼らはほんとうに酒が強く、一次会から元気良く飲みます。二次会はスナック「四季」で。乾杯までの記憶はあるけれど、それ以降僕は、どうやらすぐに寝てしまっていたらしい。

島に遊びに来る友達の目的には、必ずと言って良いほど「飲み会」があります。

仕事があろうが、翌日どれだけ早かろうが、僕の予定に関係なく彼らは遊びに来る。遊びに来る日だけが告げられ、それに合わせて仕事や用事をずらし、僕は飲みます。

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せっかく島に来てくれるのだから、やっぱり、何が何でも来てくれるひとと飲みたい。一緒に飲めると楽しいし、嬉しい。そうやって遊びのためにいろんなことをおろそかにしながら、楽しいことを優先してきました。

そうしたらいつのまにか、どうしたら仕事が楽しくなるかを考えるようになり、気づけば遊びも仕事も一緒に考えるようになっていました。

島での暮らしはあっという間に3年が経ち、この春で4年目に突入しました。けれどこの3年間の記憶は、あまりない。ないけれど、この島にいると楽しいことが多いんじゃないかな。

島にいる3年間で、自分の中に芽生えた気持ちです。

(photo by akihiko ota)

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太田章彦

1989年生まれ。海士町観光協会・マルチワーカー/写真作家。島根県出身。ビジュアルアーツ専門学校・大阪の写真学科を卒業後、祖父母の住む島根県浜田市弥栄町に移住する。そこで限界集落について作品制作を始め、「豊かさとはなにか」をテーマに作品発表(Nikon Juna21)。その後、島根県の隠岐諸島のひとつ海士町へ移住。「仕事」と「暮らし」と「写真」について考える。2015年6月にエプソンイメージングギャラリー「エプサイト」で個展「Stranger of islamd – 海士」を開催。

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