郷に入る

この島は未来の縮図たり得るか【島根県海士町】特集、始めます。

「今、島根県海士町がおもしろい」と誰かが言いました。
風の噂に乗って、遠く日本海に浮かぶ島から届いた小さな便り。

海士町は、島根半島北60キロに位置する隠岐諸島に属する離島です。
島であり同時に町である海士町は、周囲89.1キロ、
車があれば2時間ほどで一周できそうな規模の小さな島。

人口約2,400名、年間に生まれる子ども10名、
島民の約4割が65歳という超少子高齢化の過疎の島が、
財政悪化と人口流出にただ嘆いていたのは今から10年以上前のこと。

ないものはない

マイナスをプラスに転じる精神と、島のハンディキャップを活かす気持ちで
産業振興、移住促進、高校魅力化プロジェクトなどの
独自の取り組みを行った結果、海士町には10年間で400名超の移住者が集いました。

地元民と移住者が共に未来を目指す島の噂は徐々に海を越え、
全国に海士町の名を響かせ始めた。

灯台もと暮らし編集部が海士町を訪れたのは、その頃です。

海士町の舟場

いま、海士町で起こっていることは何なのか。
目指しているものは何なのか。
暮らしている人は、今何を考えているのか。

刻々と輪郭を変える海士町の姿に触れたくて、
そこにある想いを知りたくて。
私たちは島に散らばる強い点を、拾うように歩きます。

そこには、土地と未来を重ねて見る力がありました。

「島の未来のために」「子どもたちのために」、そして「自分の未来のために」。
想いは違えど、何かしらの焦りと危機感を共有する、それぞれの未来。

「すべては島の規模だからできることだ」とあなたは言いますか。

海士町は、日本の離島です。
そして、広義で言えば日本は世界の離島です。

私たちは、海士町の未来を見る力に、地域の未来へのヒントを見付けた気がします。

この島は未来の縮図たり得るか。【島根県海士町】特集、始めます。

青山敦士さん

磯谷奈緒子さん

禰宜の村尾茂樹さん

海士町但馬屋

深谷治さん

岡部有美子さん

太田章彦さん

片桐一彦さん

デザイナーの千葉梢さん

海士町信岡さん

【島根県海士町】特集の記事一覧はこちら

海士町

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もとくらの袋とじ

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伊佐 知美

旅するエッセイスト、フォトグラファー。1986年生まれ、新潟県出身。世界中を旅しながら取材・執筆・撮影をしています。→ さらに詳しく見る

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