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「私らしく生きるためのNew weekend STYLE」灯台もと暮らし編集女子×Uchila×きんぎょ女子のコラボイベントを開催しました!

2015年3月から2015年9月まで毎月開催してきた、編集女子イベント。2016年最初のイベントは、クリエイター集団「きんぎょ女子」と、移動式フード・ドリンクユニット「Uchila」の3者合同で開催しました!

イベント開催日の2月21日、「銀座ファーマーズラボ」にスタッフを合わせて約60名が集まりました。今回のテーマは「私らしく生きるためのNew weekend STYLE」。

編集女子

登壇者たちが現在の活動を始めるきっかけや目的、仕事に就くまでの道程、さらには今後の展望までが語られました。

ライター、エディター、デザイナーなどのクリエイターが出会う場で、新しく何かを始める一歩を踏み出すきっかけが生まれたのでしょうか? では、イベントの様子を振り返ります!

週末をもっと楽しく!女子クリエイター集団「きんぎょ女子」とは

編集女子イベント
左から、古性希望(のっち)さん、荻原由佳(おぎゆか)さん

佐野 知美(以下、さの) まずはきんぎょ女子さんから、活動についてお話いただけますか?

古性 希望(以下、のっち) きんぎょ女子は、メンバー約10名の女子クリエイターから構成されている団体です。主にクリエイターの支援や週末クリエイターを増やすことを目的に、イベントやメディアの運営をしています。この活動を始めた理由は、女性が集まる場がほしい、そしてその場のエネルギーを発信できることがしたいと思ったからです。活動のコンセプトは、「まるできんぎょが波紋を起こすようにふわふわと」。つくる・話す・考えるの3つを軸に、イベントやメディアを展開しています。

荻原 由佳(以下、おぎゆか) 「きんぎょ女子Media」は去年の9月に立ち上げたメディアです。「女の子の週末がちょっぴり楽しくなるクリエイティブ・メディア」をテーマに、月6~8本、メンバーが記事を執筆しています。発信する内容は、イベントのレポートやMTGで利用しているカフェやコワーキングスペースの紹介、料理やDIYなどのメンバーの特技を活かしたハウツー記事など。私たち女子クリエイターの活動と連動する企画を意識していますね。

のっち イベントでひとと出会ったりメディアで情報を知ったりすることで、女子クリエイターが集まって「私たちも何かやってみよう」と動き出すチームができるといいなという思いで、活動中です。これまで開催してきたイベントは「アイシングクッキーSchool~あのアプリアイコンをお菓子にして食べちゃおう編♩~」「秋の夜の星空ヨガ~ほっこりドリンクとキャンドルでリラックス編~」など。こういう企画にしよう、と枠を作るよりも、そのとき自分たちがやりたいことや興味があることを柔軟に取り上げて、イベントを企画しています。

思わず笑顔になっちゃうおいしい時間を届けるフード・ドリンクユニット「Uchila」

編集女子:Uchila
左から、飯泉友紀(ごはん)さん、荒川萌(ちみん)さん

さの では次に、Uchilaさんも自己紹介をお願いします。

荒川 萌(以下、ちみん) はい! よろしくお願いします!

飯泉 友紀(以下、ごはん) よろしくお願いしますー!

ちみん フード・ドリンクユニットのUchilaと申します! 私たちはごはんやドリンクを使って、その場にいる誰もが思わず笑顔になっちゃうおいしい時間を届けます。私が「ちみん」こと、荒川萌です。

編集女子イベント
荒川萌(ちみん)さん

ごはん そして私が飯泉友紀です。飯泉の「飯」を取って、「ごはんちゃん」と呼ばれることもあります。

ちみん 私はUchilaのディレクターとして、基本的にごはんをつくること以外の仕事をしています。本職はウェブサービスのプロジェクトマネジメント、ディレクション、マーケティングなど。

ごはん 私はちみんから「スーパーエクストラホイップクリエイター」と言われているんですけど、いつもは小学校の給食を調理していて。Uchilaのごはん担当ですね。

さの 2人がUchilaを結成するきっかけって?

ちみん 私たちがは、在学中に意識高い系の大学生が集まるようなインカレサークルに所属していて知り合いまして。社会人になったら「もっとワクワクしながら働こう」と語り合っていたのに、私たちの想像よりも生き生きしていない大人が多かったんだよね。

ごはん そうそう。だから……?

ちみん 「もっとエネルギッシュに生きていこうぜ、と決意する会」を、社会人になっても定期的にやっていました。このときはお互い興味関心のある分野が違って、私は教育学、飯泉(ごはん)は旅やアート系のことに夢中でした。

ところが、各々が好きな道に旅立っていければいいよねと熱く話し合っていたにもかかわらず、知らぬ間に1年が経っていて、あることに気づいたんだよね。

ごはん はい。「何かしたい症候群。何もしない病」という重病にかかっていたんですねー。

ちみん こじらせ病ですね(笑)。

ごはん この病をどうやって克服して、Uchilaを結成したのかというと、始まりは「700円レモネード」からだよね。

ちみん うん。これはさのさんに取材していただいたので、ぜひインタビュー記事をご覧いただきたい!

Uchila

ごはん 今はレモネードをつくるワークショップを開催したり、マルシェに出店したりしています。私たちのケータリングのデビュー戦は、きんぎょ女子主催の「秋の夜の星空ヨガ~ほっこりドリンクとキャンドルでリラックス編~」だったね。

ちみん おかげさまで、現在は週に2、3件ケータリング「依頼」を頂戴するようになっており、毎週末笑顔の時間を届ける活動をしています。あと、お仕事終わりにごはんが食べられる「Uchilaのおかえりごはん」や、食材の使い回し方法も伝授するごはんづくりワークショップ「1人暮らしのパズルごはん」、農産物の生産者さんと会って、地域のひとと一緒に飲んだり食べたりして仲良くなる「Meet Eat」という企画を始めました。

今後の野望は、2つ! 料理愛好家の平野レミ先生と共演したい! お知り合いの方はUchilaにご連絡を! そしてこのエプロンはオーダーメイドでつくってもらったのですが、Uchilaのグッズをつくりたいです!

なぜライター・デザイナー職に就いたの?

さの のっちさんはどのような経緯で本職のライターに?

のっち もともとは美容師でした。新卒で美容師になると、一般的には給料がかなり少ないんですね。だからちゃんと食事を摂れなくて、栄養失調になってしまいました。重度の栄養失調になると、ひとの目は青くなります。当時私は髪の毛がピンク色で、目は青色に(笑)。しかも長時間立ち仕事を続けたことで、腰を痛めてしまいました。

編集女子イベント

さの お客さんは綺麗になっていくのに……。

のっち 自分がボロボロになっていくことに耐えられなくなって、転職することにしました。

さの 美容師になったのはどうして?

のっち ハサミが一本あれば、世界中で仕事ができるという発想からです。単純ですが、そのときハサミに代わるものは、パソコンだと思った。そこでデジタルハリウッドという大学に通い、デザイナーとしてLIGに就職しました。現在は社内転職してライター/カメラマンです。というのも、LIGの長野支社立ち上げにあたって、ライティングできる人材が必要だったんですね。

これまでデザイナー、ディレクターを経験しているので、ライター業務で生じてくる他社や社内とのコミュニケーションや、ビジュアル関連の業務もたいてい1人でできる。そしてインターネットを通じたモノづくりや発信というところで、自分が担える幅を広げられました。

さの おぎゆかさんがデザイナーになった経緯は?

おぎゆか 私の場合は「デザイナーをやりたい!」と目標を持って仕事に就いたタイプというより、「ひとの役に立っている」と思える感覚を大切に、仕事を選んできました。デザイナーを始めたきっかけも、自分がデザインした仕事を喜んでくれるひとがいたから。もともと服飾系の大学の中でも、パソコンを使う学部に入学して、学生時代にnanapi(現:Supership株式会社)というベンチャー企業でデザインや編集業務を経験して、新卒でウェブ制作会社に就職しました。

その制作会社で働いているときに、きんぎょ女子のメンバーと出会ったんです。自分たちでつくったイベントやメディアを運営してみることで、私は制作よりもサービス運営が向いていると思って、自社サービスを運営する会社に転職しました。

さの なるほど。今の仕事に就くまでの経緯を話すなら、私がいちばん熱血タイプかも。私の場合はライターを募集しているメディアに応募して、この仕事を始めました。

始めは、訪日観光外国人向けのウェブマガジン「MATCHA」や、旅メディアの「RETRIP」に応募して、記事を書かせてもらった。 ウェブに自分が書いた記事が載って、それを見てくれるひとがいるので、「さのさん、こういう記事は書ける?」と、徐々に連絡が来るようになりました。紙雑誌のライター・編集なども、基本的には同じ流れですね。単価は1,000円から5,000円へ、10,000円〜と上がるようになり、ウェブメディアの編集長に至ります。

編集女子イベント

さの と、現在に至るまでを説明してきたのですが、昨晩ライターになる前にやっていたことを思い出したんですよ。 私は雑誌を見て、自分が行きたいところをリストアップすることが好きだった。つまり自分の好きな物事を確認する作業をしました。それで行ってみたい場所を、「tab (話題のグルメ・旅行スポットが見つかるおでかけアプリ)」に集めて発信してみたんです。そうしたら1ヶ月で、フォロワーが2000人くらいまで増えました。

自分が好きなことに、他の誰かからの反応があるんだ……と、前職の講談社で勤めていた期間に体験していて。だからライティングは、自分で集めて明確にした「好き」を記事化して、発信していた感じですね。

のっち さのさんがこれからやりたいことは何ですか?

さの 今年の春から、仕事を持ちつつ海外の旅に行く予定です。そもそも私がライターになりたいと思った理由は、場所を問わずに働きたいと思ったから。実際に去年は、仕事で年間の4分の1くらい出張、旅行をしていたんですよ。つまり家ではないところで過ごしたということ。その延長線上で海外を旅しながら仕事がしたいと思っています。

のっちさんも、同じタイミングで世界を旅するんですよね。

のっち そうですね、旅先で会いましょう。

さの 地球の裏側くらいで会いましょうね(笑)。

編集女子の作戦会議で、仲間を見つけて一歩踏み出そう

編集女子イベント

ちみん きんぎょ女子のみなさんはこれからどうするんですか?

のっち このチームの活動がきっかけになって、女子クリエイターであるメンバーの個人活動に還元していくことを、より大切にしていきたいですね。目の前のお客さんに加えて、メンバーを幸せにしていくことを考えています。 もう1つ考えていることは、きんぎょ女子の地域版が全国に広がっていくといいなあと。私は、女性がもっと活躍しやすい世の中になっていくといいと思っているので、その最初の一歩として、女子を集めてエネルギーを発信していく活動が広がって欲しいと思っているんですね。

さの それは楽しみですね。ちみんちゃんは?

ちみん Uchilaを組織として拡大していくことは考えていないんです。イメージで例えると私たちは「AKB48」ではなく「perfume」。つまり、メンバーは少ないけれど、それぞれがしっかり役割と持場を持って、ブレずに活動していくような。

さの かっこいい。Uchilaを本業にすることは考えていない?

ちみん 周りの方々からは「早く本業で始めなよ」と仰っていただけるものの、よく考えた結果、「Uchilaは私たちの活動の土台・下地的な要素の方が大きい」という結論が出たんです。

自分たちがやってみたいことにチャレンジすることで、その先にある、本当にやりたいことが明確になってきている気がしていて。 今後はさらに、それぞれの進みたい道をお互いが探っていこうと考えています。

たぶん私と飯泉(ごはん)は、おばあちゃんになってもUchilaであると思うけど、それは自分の価値観の根底にある「家族」みたいなもの。その土台があって初めて、いろんなことに日々挑戦できますよね。

さの 一緒に走れる誰かと出会えたときは、自分の想像以上に遠くまで進めたり、波に乗れたりすることがある。逆を言えば、自分のやりたいことはひとりではできないことがある、という意味でもある。だから仲間は大切ですよね。

のっち 私はやりたいことを発言するタイプです。アドバイスをくれるひとや、共感してくれるひとが集まってくれるから。仲間を見つけるためにも、自分のやりたいことを話してみることは大事。

さの 一歩踏み出すためには、新しい情報を手に入れるためにいつもと違う情報のアンテナを張ることもおすすめしたいですね。編集女子の作戦会議に来たことで、もう既に、新しい一歩を踏み出しているんじゃないでしょうか。(私、きれいにまとめたから誰か褒めてほしいです。)

のっち おぎゆか ちみん (笑)

編集女子のイベント

参加してくれた方々の感想

イベント当日の様子はこちら

編集女子イベントのケータリング
編集女子イベントのケータリング
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編集女子イベント
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3月13日に第2回New Weekend Style開催します!

イベントカバー写真
引用元:きんぎょ女子Facebook:‎「がんばる女性にそっと寄り添う、オリジナル名刺ケースワークショップ」By It’sKit x Fabcafe x New Weekend Style

自分はひとり。だけど、いろんな顔を持っている、女性のためにIt’s Kit x New weekend Styleが”複数の肩書きを、管理しやすい名刺ケース” を考えました。

春の足音が近づいてくる、この季節。いつも頑張っているわたしに向けて、わたしだけのオリジナル名刺ケースをつくりませんか?

※女性を対象としたイベントです。「クリエイター同士の交流」を目的としていますが、手を動かすのがなによりすき!という方もお気軽にどうぞ!

■開催日時
2016年3月13日(日)
午前の部:11:00~14:00(ワークショップ+Fabcafeランチ/ドリンク)
午後の部:15:00~18:00(ワークショップ+きんぎょ女子スイーツ/ドリンク)
※午前・午後のワークショップ内容は「同じ」です。どちらかご都合のよい方にご参加ください。

■開催場所
FabCafe MTRL

■参加費
6,500円(ワークショップ+フード・ドリンクつき♪)
※編集女子が”私らしく生きるため”のライティング作戦会議の参加者の方は、当日費用が特別割引になります。詳しくはサロン内で!

■参加上限
午前の部:8名まで / 午後の部:8名まで

■参加方法
FabCafeのこちらのイベントページよりご参加ください!

■主催/共催
It’s/Kit / FabCafe / New Weekend Style( 編集女子×きんぎょ女子 )

■こんな人にオススメ!

  • ものづくりが好きな女性と交流したい方
  • It’sKitに興味がある方
  • オリジナルの名刺入れをつくってみたい方
  • 日々がんばっていて、すこしほっと一息つきたい方
  • FabCafe MTRLにあそびにきてみたい人
  • 「きんぎょ女子」メンバーに会いたい方
  • 「編集女子」メンバーに会いたいという方
  • 「ピン」ときた方は誰でもウェルカム!

It’s/Kitとは?

革以外の資材を用いず、縫製や専門的な技術も必要としない、=「誰でもつくれる」をコンセプトとした、レザープロダクト。
本業を別にもつ男性2名のユニットが2015年立ち上げた。

Fabcafe Tokyo

世界中で5店舗あるFabcafeの東京店。レーザーカッターや3Dプリンター等のデジタルデータを利用したものづくりマシンを設置したファブリケーションスペース&カフェ。

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探求者

小松﨑拓郎

ドイツ・ベルリン在住の編集者。茨城県龍ケ崎市出身、→ さらに詳しく見る

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