営みを知る

【花屋】素敵な一輪が買える、もとくら編集部おすすめの都内の花屋6店

たった一輪、お花が部屋の中にあるだけで、どれだけ心安らぐことでしょう。豪勢な食事も高級バッグも買えないけれど、凛と咲く一輪ならば手が届く。しかも、あるだけで気分が変わる。

花一輪で大げさな、と思いますか?

それならば、これからご紹介するお近くのお花屋さんに、ふらりと寄ってみてください。さまざまな想いと熱意を持つお花屋さんならば、ちょっと一輪買ってみようかな、そんな気分になるかもしれません。

[1] 下北沢「milcah」

全面黒塗りの、高級感あふれるお花屋さん「milcah」。一見、お花屋さんだと分からないお店ですが「自分だけのお花屋さんを見つけた」と特別感を得られること間違いなし。

milcahの店内

自然を相手にする商売だから、花の仕入先をきちんと把握しておく必要がある、という「milcah」店長の山田さん。急な天候の変化や、地震が起こっても、仕入先のお花屋さんと常にやり取りをして、どのお花がどこ産かということを把握していれば、急な変更にも耐えられるのです。

花屋は職人であるという山田さんの想いが、しっとりと伝わってくるお花屋さんです。

[2] 西荻窪「Elsur」

絵本に出てくるような、かわいらしい真っ白い家。西荻窪にある「Elsur」(エルスール)は、お店を構えて25年、地域の方々にも親しまれてきたお店です。

エルスール

「白は物語をつくる色」と話す「Elsur」の店主・渡辺邦子さん。生まれたての赤ちゃんが包まれるタオル、結婚式で花嫁が着るウエディングドレス、亡くなった人が入る柩(ひつぎ)など、たしかに人生の節目に登場する白は、主役にも脇役にもなる色です。

また、渡辺さんご自身が花とふれあったのは、少女時代のクローバー畑と触れ合った日々が原体験。そのため、白を大切にするお花屋さん「Elsur」は、いるだけで童心に戻ったような、やさしい心地になります。

[3] 西荻窪「blue water flowers」

お店に入ると、天井から下がる植物と一体になったランプの明かりが揺らめいているのが見えます。まるで、秘密の部屋に迷い込んだよう。

blue water flowers

「blue water flowers」は、店主の猪又さんが、感性の赴くままに自由に好きなお花を集めてきたお店です。ドライフラワーや生花が、手作りの花束やランプになり、天井や壁にたっぷりと飾られています。

店名にもある「水」の存在から、お花のあり方にヒントを得たという猪又さん。水は場所に関係なく形を変えられるように、どんな暮らしにもすっと馴染むよう、お花を提供していきたいといいます。

たくさんありすぎて迷う!という場合は、猪又さんに相談してみてくださいね。

[4] 八王子「FLORAISON」

男が花を買うなんて女々しい……。

そんなこと、誰が言い始めたか知りませんが、花を愛でるカッコよさを知らないなんて、もったいないですね。

floraison0218

八王子のお花屋さん「FLORAISON」は、男の、男による、男のための花屋。店内には、インパクトと勢いのある色形の花がずらりと並んでいます。

今までの花屋のスタイルを一掃して、時代に合わせたやり方を探りたい、と話す「FLORAISON」の天野さんと森井さん。ホストをお手本にしているという、接客のスキルも磨きながら「新しい花屋」へ、飽くなき挑戦をしているお花屋さんです。

[5] 西荻窪「枝屋」

日本に昔から根付いてきた、四季による慣習。それらには常に花が使われ、季節の訪れを花で彩り、祝っていましたが、そうした行事がだんだん希薄になってきました。

枝屋

西荻窪の「枝屋」の長谷川さんは、たった一輪のお花でも、四季の移ろいを感じることができると話します。また、お花は記録ではなく記憶に残るもの。写真を撮ってそれでおしまい、ではなく、咲いて枯れていく過程を味わえることこそ、お花と暮らす醍醐味ではないでしょうか。

[6] 番外編:オンラインショップ「はなささら」

場所を選ばず、お花を買ったり贈ったりできるのがオンラインショップの強み。「はなささら」は東英美さんという女性がお一人で切り盛りする、ウェブ上のお花屋さんです。

一輪郵便「はなてがみ」

一輪を贈り合う文化を作れれば、と発案した「はなてがみ」は、グッドデザイン賞を受賞しています。実店舗がないからこそ、時間を気にせず花を買うことができます。

また、見た目のおしゃれさや華やかさ以上に、お花屋さんに必要なのは利便性ではないかと考える東さん。いかに「買いやすいお花屋さん」になるかを模索中だといいます。「花を身近に」ということを真正面から考える「はなささら」。時間があるときもないときも、利用したいお花屋さんです。

花はきれいなだけじゃない

季節の移ろいを感じるもの、愛着のある生きもの、場を華やげる装飾……。お花は、シーンや目的に合わせて役割を変化させます。たった一輪でも、暮らしに取り入れることが、誰に何をもたらすのか、それは人それぞれです。

そしてどのお花屋さんも口をそろえるのが「お花屋さんに入ったからといって、必ず花束を買わなければいけないことはない」ということです。花といえば誰かへの贈り物、というイメージが先行しがちですが、誰かへ贈る前に、まず自分のために一輪、取り入れてみることからはじめてみませんか。

お店たちの情報

[1] milcah
住所:東京都世田谷区代沢5-36-12
アクセス:京王井の頭線・小田急小田原線「下北沢駅」南口より徒歩5分
電話:03-5787-6699
営業時間:11:00~20:30
定休日:毎月第1、3木曜日、年末年始、お盆
公式HP:milcah公式サイト

[2] Elsur(エルスール)
住所:東京都杉並区西荻南3-4-6
最寄駅:JR中央総武線「西荻窪駅」
電話番号:03-3247-5359
営業時間:10:00~20:00
定休日:無休
公式ページ:Elsur公式サイト

[3] blue water flowers
住所:東京都杉並区西荻北3-16-2
電話番号:03-5372-4466
営業時間:10:30~19:00
定休日:木曜日
公式HP:blue water flowers公式サイト

[4] FLORAISON
住所:東京都八王子市子安町1丁目8-14
アクセス:JR八王子駅南口より徒歩5分
電話:042-649-2756
営業時間:10:30~20:00、日曜日は10:30~19:00
定休日:なし
公式HP:FLORAISON

[5] 枝屋
住所:東京都杉並区西荻南3-21-9
最寄駅:JR中央総武線西荻窪駅
電話番号:03-3335-7337
営業時間:13:00~19:00
定休日:木曜日
公式ページ:公式サイトFacebook

[6] はなささら
参考価格:はなてがみ 1,690円(税込)
公式サイト:はなささら

感想を書く

探求者

立花実咲

1991年生まれ、静岡県出身の編集者。生もの&手づくりのもの好き。パフォーミングアーツの世界と日常をつなぎたい。北海道下川町で宿「andgram」をはじめました。→ さらに詳しく見る

詳しいプロフィールをみる

探求者

目次

感想を送る

motokura

これからの暮らしを考える
より幸せで納得感のある生き方を