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【京都・坂ノ途中】やまのあいだファーム|こんなにワクワクする農場は、今まで出会ったことがなかった

おいしい野菜を毎日食べたら、もっと楽しい未来に出会えるはず。【京都・坂ノ途中】特集、はじめます。

若手の農家や新規就農者のなかには、農薬や化学肥料に頼らない農業をするひとたちがいます。

それは一般的な栽培方法よりも、栽培や流通の面でたいへんな仕事。それでも有機や自然栽培を志す彼らの野菜は、人一倍愛情と時間をかけてつくられているからこそ、おいしい。

そういう野菜を取り扱うのが、株式会社坂ノ途中です。

坂ノ途中は自社で農場も運営しています。企業特集のために取材入りして2日目に、編集部は「やまのあいだファーム」へ。

今まで出会ったことがないほど、ワクワクする農場です

やまのあいだファーム

これまでさまざまな田畑を訪れてきましたが、僕はこんなにわくわくする農場に、未だ出会ったことがありません。

yamanoaida-farm-2

やまのあいだファームは単なる野菜を育てる農場ではなく、さまざまな生き物たちと野菜と人間が一緒に生活する、棲家のよう。とても美しい場所でした。

やまのあいだファーム

この農場で暮らす小さな昆虫たち、カエルや蛇などの両生類の目線になってみましょう。

やまのあいだファーム
陽のあたる場所は爽やかな空気が流れ
やまのあいだファーム
植物たちが輝いて見える

やまのあいだファーム

不耕起栽培
刈草でできたふかふかのベッドは、やまのあいだファームならでは

農薬や化学肥料に頼り過ぎた田畑は土が痩せてしまい、生き物と出会うことはあっても数は少ないもの。しかしやまのあいだファームでは、一歩踏み出せば豊かな生態系を垣間見ることができます。

蝶

花

たくさんの生き物が暮らしているからでしょうか。賑やかで楽しい雰囲気なのです。

虫農場の隣にある丘を登ると、やまのあいだファームの全景と京都の美しい田園風景を見ることができます。

丘を登っている

「うわぁー! 綺麗!」

そのとき思わず、仕事を忘れ大きな声をあげてしまうほど、心地のよい風が吹いていました。

丘からの風景

やまのあいだファーム

丘からの風景

「百年先も続く、農業を」。

坂ノ途中はこの想いを掲げ、農薬と化学肥料に依存せず、土づくりを主体とした農業を自ら実践しています。

やまのあいだファームの野菜も、宅配便や店舗に出荷されています

坂ノ途中soil

提携農家の方々がつくる野菜だけではなく、ここやまのあいだファームの野菜も、店舗や定期宅配の野菜として出荷されています。

坂ノ途中の野菜

愛情いっぱいに世話をするのは、農場スタッフの山崎茜さん。

やまのあいだファーム

山崎茜さん
山崎茜さん

会社の挑戦として、2013年から始まった自社農場。

農家と提携して野菜を消費者に届けるビジネスモデルですから、必ずしも自社農場を運営する必要はないはず。では、どのような経緯で自社農場を立ち上げることになったのでしょうか?

広報・倉田 「もともと、販売するだけでなく、自分たちでも野菜をつくりたいという思いがあったんです。そんな時、坂ノ途中の提携農家だった方が、身体的に限界があるという理由で農業を辞めることになって。でも、おいしい野菜をつくる農家さんだから、すごくもったいない。だったら私たちと一緒にやりましょうと。それが最初のきっかけでした

2013年の秋にスタートし、新たに農地を借りたり空き家を借りたり、少しずつ前進してきた「やまのあいだファーム」。坂ノ途中の重要な事業となった農場運営について、スタッフの山崎茜さんをインタビューしています。

参考:【京都・坂ノ途中】食べるものをちゃんと「知る」ちゃんと「選べる」場をつくる|山崎茜
※次週公開予定です。

次はやまのあいだファームの魅力について、考えていきましょう。

こんなにワクワクし、元気をもらえる秘密はなんだろう?

やまのあいだファームに足を踏み入れたとき、これまで訪れたどの田畑よりも、僕は元気をもらえました。広報の倉田さんも、「この畑に来たひとはみんなハッピーになって帰っていく」と仰っています。いったいその秘密は、どこにあるのでしょうか?

強く、たくましく育つ野菜

その理由の一つに、栽培方法が関係しています。やまのあいだファームがおこなっている「不耕起栽培」とは、土を耕さずに栽培する方法。

畑を耕さないため、土はまだ少し硬そう。耕す役目は植物の根や虫たちにお願いしているので、環境の変化はとてもゆっくり進んでいきます。そういう厳しい環境でも、野菜は強く、たくましく育っていました。

やまのあいだファーム
一度つくったら数十年間使い続けるという野菜を育てるための畝(うね)はブロック状につくっている
野菜
苗の周囲を囲うように刈草を敷き、乾燥から守る。刈草はやがて分解され肥料に
やまのあいだファーム
畑で刈った草は、肥料や雑草よけなど様々な用途で役に立つ

山崎 「ここは立ち上げのころから不耕起栽培です。基本的に草は抜かずに、野菜が負けへん程度に刈って管理します。草と生き物の種類を増やして、多様性の中で野菜を育てています。

農業というと機械を使うイメージがありますけど、圃場で使うのは草刈り機くらい。ほかは全て手作業です。トラクターを動かせば生き物が死んでしまうし、せっかくここにできた環境、生態系が崩れてしまうのがもったいないから」

生き物が生きやすい環境だから、生き物が増えている

不耕起栽培
刈草のベッド

苗の周囲に積み重ねた草木は、肥料でありベッドでもあり、土を乾燥から守ってくれる存在でもあります。ここにも生き物たちが暮らしているのです。

山崎 「生き物の数も草の量も、種類や生える勢いが増してきています。だんだん畑が活き活きしてきている。去年の秋からクローバーが生えだしたし、テントウムシも増えてきています」

テントウムシ
テントウムシはアブラ虫などの害虫を食べてくれるとてもありがたい存在
やまのあいだファーム
不耕起栽培だと見られる苔のベッド。耕すと崩れてしまう

不耕起栽培をおこなうということは、生き物が本来の生きている自然環境を保つということ。山崎さん曰く、肌で感じるほど生き物の数が増え続けているようです。やまのあいだファームで暮らす生き物は、自然の環境のもとでたくましく育っている。人間もおなじ生き物ですから、このことも農場を訪れるひとがハッピーになることに関係がありそうです。

野菜も元気に育っています

野菜

さらに、生き物が増加するだけではなく、やまのあいだファーム独自の野菜ができはじめていることにも驚きます。その理由は、自家採種にあるそうです。

山崎 「毎年ほとんどの野菜の種を、自家採種しています。畑や気候にあった野菜をつないでいきたいので、自分たちで種を選抜してそれを翌シーズンに植えるというのを毎年繰り返しているんです。種取りを続けていく間に、少しずつやまのあいだファーム独自っぽい感じの見た目や味の野菜になってきています」

“少しずつやまのあいだファーム独自っぽい感じの見た目や味の野菜になってきている”とは、生き物の進化といえるかもしれません。またそれは、その時季、その土地の栄養をたくわえた野菜として育っている証なのでしょう。

その結果として、やまのあいだファームで育つ野菜は、強くたくましい。ここで暮らす生き物たちも活き活きしている。生き物が初々しく生きられる環境、生態系があるやまのあいだファーム。生のエネルギーにあふれている場所だから、農場を訪れたとき、僕は元気をもらえたのかもしれません。

手のひらにのせた実

やまのあいだファームには、農業を志すたくさんのひとが訪れ、一緒に作業をしています。

彼らは、6泊7日で新規就農者の仕事や暮らしを体験できる「就農準備トライアスロン」というプログラムに参加しているのです

これは坂ノ途中の業務や、やまのあいだファーム、坂ノ途中が提携している新規就農者の実際の農作業を1週間にぎゅっと濃縮して体験できるプログラム。

“やまのあいだファームという場で農業への想いを見つめなおし、一歩を踏み出すきっかけになれたら”という想いで、就農準備トライアスロンは始まりました。

これまでに10名程度の方が参加し、その後「もっと大規模に農業をしたい!」と北海道で就農した方、「育てるだけでなく販売もしたい」と野菜の移動販売を始めた方もいるそうです。

ファミリー向けの農業体験プログラムも今年からはじまりました。

気になったら、ぜひ足を運んでみてくださいね。

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(この記事は、株式会社坂ノ途中と協働で製作する記事広告コンテンツです)

文・写真/タクロコマ(小松﨑拓郎)

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探求者

小松﨑拓郎

ドイツ・ベルリン在住の編集者。茨城県龍ケ崎市出身、→ さらに詳しく見る

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【京都・坂ノ途中】食べるものをちゃんと「知る」。ちゃんと「選べる」場をつくる|「やまのあいだファーム」山崎茜 【京都・坂ノ途中】物語をつむぎ、“食べる”を育てる小さな八百屋「坂ノ途中soil」

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