ご存知ですか?
一枚のタオルができ、僕らの手元に届くまで、本当にたくさんのひとが携わり、魂こめてつくっているということを。
きっと今、あなたが使っているそのタオルもそうかもしれません。
IKEUCHI ORGANIC のタオルは、それをつくるひとならではのタオルへの想い、つくることへの考え方やこだわりがあるんです。
タオルづくりっておもしろいんですよ。
「タオルが僕らの手元に届くまで」の道程を見ていきましょう!
タオルができるまで
[1]原糸──織物を織る場合のもとになる糸──が海外から日本の工場へ送られてくる【輸入】
- タオルのもとになるオーガニックコットンは海外からフェアトレードで輸入
- 提携しているbioRe PROJECT(スイスREMEI社)の管理のもと、農家さんが有機農法で栽培したコットンを買い取っている
[2]糸をねじったりひねったりする【糸加工】
- 原糸をねじったりひねったりして「撚り(より)」合わせる加工をする
- 撚ってできた糸を撚糸(ねんし)という。糸は撚りのかけ方でいろんな性能や耐久力を得ることができる
[3]織る前の糸の準備をする【精練・漂白・糊付け】
- 精練・漂白・糊付けという工程は、コットンが本来持つ吸水性を高めるためにおこなう
- これらの工程では、原糸に含まれる細かい不純物や油脂を取り除いて、加工しやすいように糊をつける
[4]タオルの設計図をつくる【企画】
- 糸の準備と同時並行でおこなっているのが、製品開発のための企画
- タオルの特徴はコットンによってではなく、設計によって決まる
矢野浩次さん「糸の太さ、撚りの回数、パイルの長さ、織りの密度をどのように設計するかで、タオルの肌触りや吸水性、耐久性が変わってきます。つまり設計というのは、タオルの原型をつくる工程です」
[5]設計図をもとに織るための糸を完成させる【整経(せいけい)】
- 職人は、企画担当者がつくった設計図に基づいて糸量を計算し、数百あるクリールと呼ばれる機械に糸をセット。「伸べ(ビーム)」という大きな糸巻きで巻き取る
[6]織機にかけて生地をつくる【製織(せいしょく)】
- 「製織」とは、織って生地をつくるという工程
- 約3,000本~5,000本にもなる糸を丁寧に櫛でとかし、手作業でタイイングマシンと呼ばれる機械に「伸べ」をセットし糸と糸をつなぎ合わせる
- 設計図通りに糸をセットできているか、確認のために必ず試作で織り、企画担当者の確認を終えて、生産が始まる
橋田・阿部「僕らは生産技術部に所属しています。今うちの会社は世代交代があって、まだ若い子の技術が伴わないから機械の稼働に関することを教えたり、手助けしたり。3年前くらいまでは僕ら中心でやっていたんだけど、今はひとつひとつ次の世代に代わってやってもらっていますね」
- インタビュー記事はこちら:【愛媛県今治市・IKEUCHI ORGANIC】「オーガニック自体じゃなくて、過程にこだわってる」前職で一緒に中国工場を立ち上げた腐れ縁のふたりが語るオーガニックの本質とは?(近日公開)
[7]織り上がったタオルに傷がないかチェックする【解反(かいたん)】
- 生地ができたらおこなうのが解反(かいたん)作業
- 織りあがって巻かれている状態の生地に傷がないか、どこかおかしなところがないか全て再チェックする
[8]染色工場「インターワークス」へ【糊抜き、染色】
- 次に、織り上げたタオルは染色工場インターワークスへ運ばれる
- インターワークスは瀬戸内海の厳格な基準をクリアする、COD12ppm以下の廃水浄化設備が整っている工場
- 工場では糸についた糊を洗い流し、真っ白な生地を染色する
- その後、乾燥機にかけパイルの立った肌触りのよい風合いに仕上げる
[9]ふわふわのタオルを製品用のサイズに切り、両端を縫う【耳巻き、ヘム縫い】
- 耳巻き・ヘム縫いの工程は、両端の耳と呼ばれる部分をミシンで縫ったあと、織り終えたタオルをバスタオル用やフェイスタオル用などの長さにカットする
- ヘム(上下の端)を縫い終えるとタオルはやっと1枚の製品の形となり、染色工場インターワークスから、本社工場へタオルが戻ってくる
[10]仕上げの最終チェック【検品、出荷】
- 検品とは、傷や色ブレ、パイルが飛び出ているタオルがあるかどうか確認するための工程
- 検針機まで通し、金属製の異物が混入していないか調べる
- 丁寧に検査して基準にクリアしたタオルだけが、イケウチオーガニックのタオルとして工場から出荷される
菊川和彦さん「所属しているのは、生産部の縫製検品出荷課という部署です。縫製(ミシンでタオル生地の端々を縫い込んでいく工程)をして、刺繍をしたり、装飾・加工をしたり。そのあとは検品、パッケージングをして納品です。この一連の作業を担当している部署なのですが、僕自身は加工全般を担当していて、スケジュールの確保であったり、作業の指示であったりが主な仕事になります」
[11]タオルづくりを支えるディレクター【生産管理】
- 生産管理の仕事は[整経から製織まで]を担当している職人に対して指示出しやサポート、トラブルケア、スケジュール調整をすること
渡邉恵さん「スケジュールを組んで各工程に伝えると、基本的にそれに従ってできるように、職人は業務を調整してその期間にきっちりおさめるように仕上げてくれます。各部署にはプロがいるんです」
[12]新しいオーガニック品質をつくる仕事【ISO管理、品質管理】
- 「2073年(創業120周年)までに赤ちゃんが食べられるタオルを創る」という安全性基準が、IKEUCHI ORGANIC 株式会社の企業指針
- そのために製品は“食品である”という考えで安全性を見直し、本社工場は食品工場の安全基準であるISO-22000を取得した
(*1)iso22000:消費者への安全な食品提供を可能にする食品安全マネジメントシステム(FSMS)の国際規格。
曽我部健二さん「今は、会社がなくならない限りは定年まで働こうって、思っていますね。ただ2073年までは会社にいないと思うので、次の世代のひとに、食べてくださいというしかないですね(笑)。そうやって思えるのは、やっぱり自分の会社の商品をいいものだって心から思えるからです」
織り上げたタオルを届けるまで
[13]イケウチオーガニックな見せ方で次に繋げる【デザイン】
- デザイナーの仕事は、主に製品やパッケージ、印刷物、ヴィジュアルのデザイン、商品開発まで及ぶ
- またIKEUCHI ORGANICのブランディングやCI(コーポレートアイデンティ)を担当しているD&Departmentとのやり取りをおこなっている
松田加緒瑠さん「面接の段階で私がその商品開発を担当するって決められていたみたいで。衝撃でしたね。タオルメーカーでPhotoshopやIllustratorを扱うと思って入社したのに、いきなり「赤ちゃんの産着の商品開発をしてね」って言われても(笑)」
[14]どうやったらお客様に喜んでもらえるのか?を考える【広報】
- 広報は、 IKEUCHI ORGANIC という会社のタオルや活動を広く世の中に届けること
- メディア対応をはじめ、公式サイトの特集ページを企画し、つくったりしている
- どうやったらお客さまに喜んでもらえるのか、タオルを買ってもらえるか、ファンになってもらえるんだろうかという視点で「イケウチのヒト」のようなコンテンツを自社で展開
牟田口武志さん「広報という役割なので、社外のお客さんに知ってもらう役割がまずあります。そのためには何より、働いているひとみんなが、自分たちはこういう会社で働いているんだってまずは誇りを持ってもらうっていうのが大切なんじゃないかなって考えています。
だからこそ、「イケウチのヒト」もやりました。イケウチのヒトの裏テーマは社内広報なんです。あれをつくることによって、社内が活性化すればいいなという思いがあったんです」
- 参考:イケウチのヒト
- インタビュー記事はこちら:【愛媛県今治市・IKEUCHI ORGANIC】会社の規模や知名度よりも大切だと思えたものがあったから|広報・牟田口武志
[15]IKEUCHI ORGANIC に興味をもったひとに適切な情報を届ける【ウェブページの制作管理、ECサイト(Webショップ)の運営】
- IKEUCHI ORGANICのタオルに興味を持ったひとが最初に訪れるのが、公式サイト、ECサイト(Webショップ)。そのためウェブページやECサイトの運営にも注力している
神尾武司さん「全世界のひとにIKEUCHI ORGANICを知ってもらって、そうして初めてお客さんに、選んでもらう。その判断を仰ぐためにはたくさんの情報をわかりやすく開示する必要があるんだって思っています。それこそ僕が担当しているウェブサイトが得意とすることじゃないかと」
[16]IKEUCHI ORGANIC のタオルを世界に届ける【海外営業】
- 海外にも根強いファンがいる IKEUCHI ORGANIC
- 海外営業の仕事は、IKEUCHI ORGANIC のタオルを海外のセレクトショップやホテルで取り扱ってもらえるよう掛け合うこと
山鬼育子さん「わたしは、普段は東京オフィスで働いていて、海外からの受注から出荷までの作業など中心に行い、その他、海外のクライアントとのやりとり、見積り作成、新規の問い合わせ対応を行っています。日本での海外営業も、大事な仕事のひとつです。各国営業先のリサーチやクライアント向けのニュースレターを作成したり、英語のSNS投稿や、次回出張に向けてのプレゼン資料を用意したり。海外にもっともっとイケウチのタオルを広めていきたいので、ここに置いて欲しいと思うところに、サンプルと資料を日本から送っています」
- インタビュー記事はこちら:【愛媛県今治市・IKEUCHI ORGANIC】地元と海外の暮らし、両方好き。たどり着いたイケウチの海外営業という選択|山鬼育子(近日公開)
[17]IKEUCHI ORGANIC のタオルのある暮らしをお客様に伝える【店舗運営】
- IKEUCHI ORGANIC の直営店舗は、東京、京都、福岡、今治ファクトリーストアがある
- 店舗にはタオリソムリエがおり、タオルそれぞれの特徴や使い心地、IKEUCHI ORGANICがタオルづくりにかける想いなどを教えてくれる
益田晴子さん「どうしたらひとがいっぱい来てくれて、どうしたらひとが楽しくお買い物をしてくれて、どうしたらこのひとがうちのタオルをいいと思ってくださるんだろ?っていうところを常に考える。ストアのイベントはつねにファン目線でつくります。そしてイベント中、一緒に楽しむ。仕事をしているという感覚もなく休日でも常に IKEUCHI ORGANIC のことを考えています」
- インタビュー記事はこちら:【愛媛県今治市・IKEUCHI ORGANIC】この会社を続けていくことで「もとの社会に戻る」と信じてる|益田晴子(近日公開)
* * *
こうして IKEUCHI ORGANIC のタオルは、日本、そして世界のひとの手元へ渡っていくのです。各タオルづくりの工程には、多くのプロフェッショナルな「ひとがいる」ということをわかっていただけたでしょうか。
ただその一枚のタオルには、たずさわるひとの数だけ技術、価値観、真心が込められているのでしょう。そう考えるとタオルづくりっておもしろいし、それが IKEUCHI ORGANIC のタオルなんだと思います。
だからでしょうか。大切にしたい、大切なひとに贈りたいと思わせられるタオルなんです。
社員さんのインタビューでは、個々人がどんな想いで、タオルをつくり使い暮らしているのか、お伺いしています。ぜひ、気になった方からご覧ください。
文・写真:タクロコマ(小松崎拓郎)
(この記事は、IKEUCHI ORGANIC株式会社と協働で製作する記事広告コンテンツです)