「夜遅く仕事が終わって、幸せの香りがする焼きたてのパンが食べられたらいいのに」
「大好きなパクチーとベーコンのパンを頬張り、くーっと日本のクラフトビールのグラスを傾けたりして」
突然ですが、「ビールが飲めるパン屋」はお好きですか?
夕方17:00から開くパン屋さん。お店が閉まるのは終電あとの深夜25:00。(※日曜日は23:00までの営業です)
仕事終わりも、休日だって、あなたのことを待っている。そんな素敵なパンとクラフトビールの専門店が、世田谷線「松陰神社前」駅から徒歩1分の「good sleep baker」です。
略して「ぐっすり」。ねぇ今度の夜は、一緒に「ぐっすり」に行って、夜もぐっすり眠りませんか? ……なんてね。
駅から徒歩すぐ。夜遅くまで楽しめるパンとビールの専門店
「good sleep baker」で楽しめるのは、焼きたての手作りパンと、店主厳選の国内のクラフトビール。
おもしろいのは、ビールが「月替り制」ならぬ、一樽ずつ仕入れて開栓する「待機樽(たいきだる)制」という点です。
「常にクラフトビールの待機樽が控えている。次は何が飲めるのかな?って考えると、ちょっぴり楽しくないですか?」
と笑うのは店主の小林由美さん。
今までに提供したクラフトビールの数は200種類以上!
店内では現在提供中のクラフトビールはもちろん、次に提供予定のクラフトビールの銘柄が「予告」されています。(FacebookなどのSNSでも情報発信中!)
2/18(土)
サンクトガーレン:セサミチョコレートスタウト
Cool air one:吉祥寺 Wheat IPA
ノースアイランド:シトラっちACE
待機樽はこちら↓
アウトサイダーブルーイング:ドランクマンクトリプル
うしとら:はとぽっぽエール
富士桜高原麦酒:ヴァイツェン— good sleep baker (@goodsleepbaker) 2017年2月18日
おすすめのパンは「パクチーベーコン」。
小林さんご自身がアジアンテイストの料理が好きで、ビールにも合うことから積極的にメニュー開発に取り組んでいるそう。
パンとビール以外に、気軽に頼めるフードメニューも揃えています。
ベトナムやタイなど旅に出かけることも多いという小林さんのイチオシメニューは、以前お手伝いをしていた下北沢のアジアン料理店でのお気に入り、「タイ風海老トースト」。
店内はカウンター席がメイン。
春夏には線路沿いのテラスを開放。世田谷線のがたん、ごとん、という音と、小さめサイズの車両を愛でながらのパンとビールのマリアージュ……。幸せ気分にならないわけが、ありません。
小林さんが、パンとビールに絞った理由
でもそういえば、どうしてお店のメインがパンとビールなのでしょう?
店主の小林さんに理由を聞いてみたところ、「両方とも、もともと自分が大好きだった」という答えが。
小さい頃から、おやつに白玉団子をつくったり、ホットケーキを焼いたりするくらい、料理が好きな子どもだったそう。特に粉物が得意で、高校卒業後はそのまま製菓とパン作りの専門学校へ。
「お店を開く前は、福祉施設でのパン製造と、クラフトビールの勉強を兼ねて東京都谷中のビアパブのお手伝いをしていました。
特に、そのビアパブにはすごく影響を受けて。
まず、キャッシュオンスタイルで気軽に飲める雰囲気を私も取り入れたい、と思ったこと。あとは、『いつか店を開きたい』と店主に話した時、『今すぐやってください』と、背中を押してもらうどころか、お尻を叩くくらいの勢いで応援してもらったこと。クラフトビールについての愛や勉強はもちろん、お客さまとの接客方法など、そこで学んだことは数え切れません」
もしお店を開くなら、自分が大好きなパンを時間を問わず、ビールと一緒に楽しんでもらえたら……。
そんな想いが大きくなって、「good sleep baker」の構想にたどりついたといいます。
松陰神社前と私をつないでくれたもの
松陰神社前にお店を開いた理由は、「縁」。
当初は自身の住居があった東京・谷中でのオープンを考えていましたが、以前から交流のあった「松崎煎餅 松陰神社前店」の松崎宗平さんが、小林さんと松陰神社前をつないでくれました。
「なかなか良い物件が見つからなくて困っている時、宗平さんが『松陰PLAT』を紹介して下さいました。
じつは松陰神社前、名前もよく知らなかったし、もちろん来たこともなかったんです。でも、初めて三軒茶屋駅から歩いてきた時、昔ながらの商店街の中におしゃれなお店が所々にあって、下町のようなゆったりした空気も感じられて……なんだか素敵だなって。そう思いました。
「とはいえお店を出す前は、土地勘もないし、知り合いもほとんどいない私が街に溶け込めるかって、やっぱり不安でした。
でも、宗平さんや『松陰PLAT』の佐藤芳秋さんはじめ、松陰神社前に住んでいるひとたちが、まめに声をかけてくれたり、知り合いを紹介してくれたり。オープン後は街の方が通ってくださったりと、いつも支えられています」
現在は松陰神社前エリアで暮らしているという小林さん。休日は、魅力の尽きない松陰神社前エリアを、ゆっくりお散歩しつつ、新店を開拓しているそうです。
女性ひとりでも気軽にふらりと立ち寄れるお店へ
これからやりたいことを聞くと、「クラフトビールだけではなく、パン作りの素材ももっと国産のものを使いたい」とのこと。
あとは、「もっと女性に気軽にお店に入ってきてほしい!」のだそう。
近くにお住まいの仕事帰りの方、クラフトビールがお好きな方。カップルでカフェのように利用したり、もちろんひとりで気軽にふらりと訪れたり。
「good sleep baker」は、松陰神社前でいつも来店客を待っています。おいしいパンの香りと、開栓したてのクラフトビール。東京のローカル・松陰神社前へ、時間ができたら遊びに行ってみませんか。
お話をうかがったひと
小林 由美(こばやし ゆみ)
「good sleep baker」店主。千葉県出身。もともとのパン好き、料理好き、そしてクラフトビールとの出会いが作用し、2016年6月松陰神社前の複合施設「松陰PLAT」内に、パンとビールの専門店「good sleep baker」をオープン。一度行ってみたいパン屋は、アメリカの「Zak The Baker」。
good sleep bakerについて
good sleep baker(グッドスリープベイカー)
住所:東京都世田谷区世田谷4-13-20 松陰PLAT 1F-D
電話番号:050-7128—3201
営業時間:[月・火・木・金・土曜日] 17:00〜25:00 [日曜日]15:00〜23:00
定休日:水曜日
公式サイトはこちら