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【松陰神社前】町に集うひとの憩いの場「松陰PLAT」の9つのお店&スペース

ちょうどいいのは、きっと土曜日。【松陰神社前】特集はじめます

青や黄色の世田谷線が走る、松陰神社前駅のすぐ隣に「松陰PLAT」という場所があります。

松陰PLAT

路面に立つ黒板には、楽しいらくがきや地域のイベントなどが描かれ、広い階段を登った先には様々なこだわりを持つお店が8つ入居しています。

地域に暮らす人々に開かれた松陰PLAT。駅から降りてすぐのこの場所へぷらっと寄って、中を見てみましょう。

(1)せたがやンソン

せたがやンソン

松陰神社前の総合案内所である「せたがやンソン」。ここは、松陰PLATの企画と運営を担う、松陰神社前で創業50年以上を誇る老舗企業の松陰会館が行っています。松陰PLATに入居しているのは、同社が運営する「せたがやンソン」。さらに、同じ名前のウェブメディア「せたがやンソン」でも暮らしや町の情報発信をしています。

レンタサイクルの貸し出しもしており、松陰神社前での暮らしを疑似体験できます。お店や地域、駅同士の距離感をつかめる上に徒歩より少し遠くへ行けるので松陰神社前に来たら、まずはこちらへ立ち寄り自転車で町中を散策してみてはいかがでしょうか。

(2)duft(ドゥフト)

duft

ドイツ語で、香りという意味のduft。コンクリート打ちっ放しのシンプルな内装で、パッとあかりが灯るように生花が並ぶ町のお花屋さんです。

地元の方にも一輪から買っていただけるお店をつくりたい、と話す店主の若井さん。長年お花屋さんとして働き、自分のお店はずっと住んでいた松陰神社前に出店したいと思っていたころ「松陰PLAT」の入居募集を知ったといいます。

duft

duft

余計な装飾やアレンジメントを加えず、花そのものの魅力に浸り、楽しんでほしいという思いで現在のお店のデザインにしたそう。花器や色合いの配置で見え方がガラリと変わる花々。若井さんと話をしていると、花畑の中を散歩しながらいろいろなことを教えていただけるような心地になってきます。

遠くからうちを目指して来てくださる方や、一輪自分用に、とふらりと立ち寄ってくださる方もいらっしゃいます。お花そのものはもちろん、店内の雰囲気そのものも一緒に味わっていただけたたら嬉しいです。どんなお花がいいか困ったら、いつでも声をかけてくださいね。(若井ちえみさんより)

(3)POLARIS by SCANDEX(ポラリス バイ スキャンデックス)

Polaris
北欧と和の雑貨を取り扱っているお店がポラリスさん。シンプルで機能的な北欧アイテムを中心に、和洋どちらの暮らしにもスッと馴染む生活雑貨を販売しています。

Polaris

今後は和物の調味料や食器などもどんどん増やしていきたいとのこと。

Polaris

撮影に伺った際も、既に地元に暮らしているらしい女性たちが食卓で使うお皿を選んでいる様子が見られました。

松陰神社前は東京と思えないほど、のどかでのんびりとした空気があふれた場所です。POLARISは、お客様に“気持ちが落ち着く空間”と言っていただけることが多く、私自身その言葉を聞くたびとても嬉しく感じています。日常がちょっと楽しくなるようなアイテムを見つけていただける店を目指しています。(店長 黒川茉莉さんより)

(4)good sleep baker(グッドスリープベイカー)

17時からオープンする、ちょっと変わったパン屋さん「good sleep baker」。

good_sleep_baker good_sleep_baker

一日の終わりに、夜、家でお店で美味しいパンを食べてほしいという思いから、あえて17時に開店することにしたといいます。“グッスリ”さんと呼ばれ、親しまれているパン屋さん。まさにコンセプトにぴったりな愛称です。
グッド スリープ ベーカー (good sleep baker)

私自身、パンとビールが大好きでオープンしたお店です。パンだけを買いに来るお客様もいらっしゃいますし、バーのようにふらりと飲みに来る方もいます。女性一人でも気軽に来ていただきたいですね。(小林由美さんより)

(5)Violetfew by FreEk Show (フリークショウ)

FreEk Show

ビンテージのリメイクやオリジナルで洋服を製作している「Violetfew by FreEk Show」。店頭で販売もしつつ、ファッションデザイナーの河邉さんのアトリエでもあり、ミシンを動かす音が聞こえてきます。

FreEk Show

FreEk Show

いただいたカタログを拝見して気づいたのですが、掲載されている写真は同じPLATに入っているduftさんなどで撮影されたものでした。入居者さん同士でモノづくりができるというのは、お互いの世界観を尊重し合っていて素敵だなぁと感じます。 duftさんのお花も参考にするという花のアクセサリーはハンドメイドの一点もの。

アトリエでは海外などから買い付けた古着やヴィンテージのリメイク、ハンドメイドのファッション小物を製作しています。少しですが販売もしています。PLATの2階に入ってすぐが、アトリエです。製作しているものはどれも一点ものなので、一つひとつ、じっくり手に取ってお客様のお気に入りを見つけていただけると嬉しいですね。(河邉奈菜子さんより)

(6)onando(オナンド)

onando

お店のスタッフが見つけた作家さんの手づくりの雑貨やアクセサリー、器などを販売している「onando」は、納戸にたくさんのものが詰まっているように、雑多で好きなものを詰め込んだ場所にしたいとオープンしたお店です。

onando

onandoの土鍋

スタッフの一人である藤本さんオススメなのは北海道の陶芸作家・堂前守人さん。かわいい絵柄の土鍋は、筆者・立花も思わず買おうか迷ったほどの逸品。ですが、人気で既に売約済みでした……。作家さんの雑貨が入荷されたことをInstagramに投稿すると、遠方からわざわざ訪れるお客様もいるそうです。

松陰神社前は、毎日通っている私も、個人的にまだまだ行ってみたいスポットがたくさんある魅力のぎゅっと詰まった町です。町を楽しむには、お店の方とお話するのがオススメです。onandoでも、個性豊かな作家さんのアクセサリーや作品を販売しているので、遊びに来た際は是非スタッフに声をかけてくださいね。皆さんのお越しをお待ちしております!(藤本由紀子さんより)

(7)fridge setagaya 別館二階(フリッジセタガヤ)

Fridge

長年BEAMSで働かれていた熊坂卓さんが、上町にオープンさせた「fridge setagaya」の別館がこちら。アクセサリーからバッグ、文房具にアロマキャンドルがあちこちに。天井や通路をいっぱい使って商品が陳列してあり、不定期で模様替えをしているそうです。

Fridge

Fridge

セレクトショップで長年働いて来た熊坂さんが買い付けて来た、よりどりみどりの雑貨たちは見ているだけでも楽しくなります。誰かへの贈り物やプレゼントを探すのにも良さそうです。

2号店となる「fridgesetagaya central」は洋服をメインとしたセレクトショップです。(1号店は古着屋さんでお休み中)3号店となる、「fridgesetagaya 別館二階」は雑貨をメインとしたショップです。千葉県にて全てハンドメイドで作られている「apothekefragrance」など本格的なアイテムをメインとしつつ、いい意味で「無駄遣い」になるようなヒトくせある物もあわせてセレクトしています。(熊坂卓さんより)

(8)CIDER(サイダー)

革製品をつくる職人さんのアトリエ兼店舗「CIDER」さん。時折、革を切り抜くトンカチの音やミシンを踏む音が聞こえてきます。

CIDERさん

CIDERさん

「自分が欲しいもの、使いたいと思うものをつくりたくてブランドを立ち上げました」というオーナーの堤さん。

実はもとくらで以前取材した、蔵前の「エムピウ」さんから独立して自店舗を松陰神社前に構えたそうです。

cider

「まだまだ自分のオリジナル商品は少ないんですが」と話す堤さんですが、ご自身のライフスタイルに合わせて、ものづくりをされることが多いそう。たとえば、赤ちゃんのいるママでも付けられるよう撥水加工された革のブレスレットは堤さんご自身がお母さんでもあり、堤さんの「あったらいいな」が形になったアイテムの一つです。実際に手に取り、革の質感を感じてみたくなるショールームのような空間を楽しんでみてくださいね。

松陰神社前は子ども連れに優しい町です。松陰PLATにも多くのママたちが遊びに来てくます。私自身も自分が母親だからこそつくれる革小物を目指して、日々ものづくりをしています。休日は子どもたちと世田谷線を眺めながら、都心に流れるゆったりとした時間を体感しに是非遊びに来てください。(堤梨沙子さんより)

(9)タビラコ

カフェ・タビラコ店内

松陰PLATの2階の一番奥にあるカフェは「タビラコ」さん。

13時オープンと少しゆったりですが、窓際の席はカラフルな世田谷線を眺めつつ自分の時間を過ごせる、こじんまりとしたお店です。光が心地いい窓際は、特等席ですよ。

カフェ・タビラコ

店名の由来である「タビラコ」とは、薄い青紫色の小さな花のこと。店主の高橋佳奈さんが幼い頃に住んでいた土地で、春になると一番に咲き始めたそうです。

お店では、時々演奏会やワークショップなども開催しています。ブログInstagramに情報を載せているので、遊びに来る際はぜひチェックしてみてください。(高橋佳奈さんより)

8つのお店が居を構える松陰PLATへ

松陰PLATは、2016年4月にオープンし、今年で約1年。もともと1階が商店で2階が住居というアパートだった物件をリノベーションしたもので「“ぷらっと寄れる”立地で、町のひとたちのプラットフォームになる場所へ」という思いを込めて名付けられました。

それぞれのコンセプトを表現しているお店へ、ぷらっと立ち寄ってみたら、もしかしたら自分だけのお気に入りが見つかるかもしれません。

この場所のこと

松陰PLAT
住所:東京都世田谷区世田谷 4-13-20
電話番号:03-6413-5175
開店時間:店舗による
公式サイトはこちら

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探求者

立花実咲

1991年生まれ、静岡県出身の編集者。生もの&手づくりのもの好き。パフォーミングアーツの世界と日常をつなぎたい。北海道下川町で宿「andgram」をはじめました。→ さらに詳しく見る

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【松陰神社前】「一生懸命やらなくていい」57年続くバー「バッカス」の飯塚さんに聞いた仕事を“長く続ける”秘訣

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