営みを知る

【北海道下川町】がノマド仕事に最適な理由5つ〜「場所にとらわれない働き方」を7日間実践してきた〜

一人ひとりが歴史を紡ぐ風を生む【北海道下川町】特集、暮らしながら始めます。

「灯台もと暮らし」の運営を始めて以降、私(編集長・伊佐)は自分をはじめ、編集部員の価値観が大きく変わってきていることを感じています。

鮮明に覚えていることのひとつは、林業が「もしかしたら自分は、もういないかもしれないくらい先の未来」に向けた仕事であるという事実。

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1本の木を植えてからそれが商材として成り立つまでには、なんと60年ほどの月日がかかるのだそう。それは、「今日・明日の締め切り」をつねに意識して生きている私には、当初想像できない時間の捉え方でした。

またそれを生業とする街、たとえば北海道・下川町という人口3,400名の小さな町に、私が大好きな女性編集者ちゃん(立花実咲といいます)が「移住してきます」と言って出かけてしまったことも大きな衝撃。

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(撮影:小松崎拓郎)

人生はこんな風に、いつも「偶然という名前を装った必然」が重なって、進んでゆく。

そんな北海道・下川町に、私は「下川町の木材を活用した新しいプロダクトを開発しに行く」というミッションと、「一週間の『場所にとらわれない働き方──つまりノマドワーク』の実践」という謎ミッションを携えて、まだ東京が秋の真っ只中だった2017年11月に降り立ちます。

なぜなら現在、北海道下川町は「場所にとらわれずに働く」ひとや企業を受け入れるべく、準備を整えている最中。そのお試し期間に、下川へお邪魔することになったのです。

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こんにちは、記事を書いている伊佐知美です。ドローンと共に下川町に舞い降りました(撮影:荻原由佳)

「パソコンとWi-Fiと電源と、快適な仕事環境さえあれば、私たちはどこでだって仕事ができる」。

下川町は、私たちのような場所を問わずに働く者にとって、とても快適な町でした。

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北海道下川町とは

下川町は、北海道の道北エリアに位置する人口約3,400人の町です。内陸性の気候で寒暖の差が激しく、最高気温は約30℃、最低気温は約-30℃と年間の温度差は60℃以上にもなります。

80年代には、鉱山の閉山とともに人口減少が加速しましたが、その後は町民の力とアイディアで「アイスキャンドルミュージアム」などのイベントを立ち上げ、継続して町を盛り上げてきた背景があります。

近年では、町の面積の9割を占める森を活用した循環型森林経営の取り組みが評価され、国から環境未来都市として認定されました。

植林から製材・販売までを町の中でも行ない、かつ製材の過程で出た木片を燃料にした熱供給を実施するなど、森の恵みを無駄なく活かす地域です。

地図で見ると、ここ!

下川町がノマド仕事に最適な理由5つ

[1] Wi-Fiさくさく電源完備の施設「コモレビ」がある

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ノマドワーカーにとって重要なのは、「快適な仕事場所が整備されているかどうか」。

北海道下川町でおすすめの作業場所は、なんといっても町の真ん中にどん!と位置するまちおこしセンター「コモレビ」。

パスワードなしでつながるフリーWi-Fiは、動画や画像を大量にアップしてもストレスを感じないほどサクサク。

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窓際のカウンター席は電源完備。大きな窓と快適な空調、近くにお手洗いと自動販売機があるので、とにかく作業が捗ります。

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子どもたちの憩いの場にもなっている「コモレビ」。伊佐は、疲れたらドローンを飛ばして子どもたちの人気を集めていました
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(撮影:小山内彩希)

[2] 下川町役場 地域間交流施設「森のなかヨックル」がきれいで楽しい

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下川町には、いくつか宿泊先の選択肢があります。そのうち、灯台もと暮らし編集部がおすすめしたいのが「森のなかヨックル」。

部屋はすべて1棟貸し切り。種類は、10名用のA棟と4名用のB棟の2種。私たちはA棟を借りて、みんなでわいわいと泊まりました。

何がすごいって、キッチン完備、お風呂はきれい、作業用のデスクは揃っているわ、電源は本当にそこらじゅうにあるわ……!

ただし、A棟に個室はないので、宿泊者全員で川の字にお布団を敷いて寝ます。 私たちは夜な夜なお鍋をしたり、飲み会を開いたりと楽しく毎日を過ごしていました。

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滞在中は、毎晩下川町住民の方が遊びに来てくれた(撮影:小山内彩希)

時おり、ツイキャス(音声配信)を行ったり。楽しかったなぁ……。

[3] 町の中心部は歩けるくらいのほどよい大きさ

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下川町全体は、644.2km2と大体東京の23区と同じくらいの広さがありますが、町の中心部はきゅっとまとまっているため、非常に動きやすいです。

「森のなかヨックル」では無料で自転車を貸してくれるので、私たちは4名でいつも自転車を借りて動いていました。

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たとえば「ヨックル」から町役場までは、自転車で5分、徒歩でも15分。

町役場から「コモレビ」までは、自転車で3分、徒歩でも8分。

「コモレビ」からおいしいうどんがいただける「みなみや」までは、自転車で4分、徒歩で……

いや、こんな感じなんです。とにかく近い。

電車に乗らずして毎日を過ごせるというのは、大きなメリットです。無駄な移動時間がないから、その分仕事に集中できる時間が増える!

[4] 自然の美しさ以外に誘惑が少ないから、「引きこもり仕事」が進む

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そう、この「コンパクトな町である」というのは、じつはノマドワーカーにとって大きなメリットだと私は考えています。

たとえば京都や沖縄でノマドワークをするのももちろん楽しいのですが、そこは人間。

「あぁっあのカフェに行きたい」
「抹茶パフェが食べたい」
「海が見たい、あわよくば泳ぎたい」

……などなど、「滞在地周辺に観光地や食べたいもの、魅力があふれすぎていて、仕事に集中できない問題」が発生しがちです(笑)。

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対して下川町は、温泉や大自然、地元の方が心を込めて経営されている飲食店や、「伊佐さん」と名前で呼んでくださる方々がふらりと立ち寄る「コモレビ」などが、メインの居場所。

たしかに京都や沖縄などとくらべてしまったら、そりゃあ見どころは少なくなるかもしれないけれど、そのぶん心が休まります。

気持ちの上下が少ない分、本当に落ち着いて仕事に集中できるんです。

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夜はきちんと暗くなるし、飲食店やお店も遅くまでやっているわけではないし、冬という季節もあいまって、なんだか「暖かい家の中で、ゆっくりお茶でも飲みながら、仕事、しますか……」という気持ちに自然になるのです。

誰かと交流するのも人生とても大切だけれど、「沈殿」や「創作」「没頭」「集中」などのキーワードに惹かれる方は、冬の下川町で「引きこもり仕事」に精を出すのもよいかもしれませんね。

[5] ごはんがおいしい

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申し遅れました。非常に重要なことですが、下川町は「ごはんがおいしい」です。

私たちのおすすめごはんは、以下の記事に別にまとめていますので、よろしければぜひ参考にしてみてくださいませ(※近日公開予定です!)。

ふらりと仕事をしに、北海道下川町に行ってみるのはいかが?

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さて、この7日間の滞在中に私たちが仕上げた仕事は、それぞれですが、たとえば伊佐でしたら数本の記事をゼロから書いたり、新しい企画をつくったり、編集したりしていました。

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滞在中にクラウドファンディングを立ち上げ、後日そのプロジェクトが達成したりしました!
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下川町の森にて

「北海道下川町ってどこ?」
「なんでまた、そんな北に?」

私も最初、そう思っていました。なんといっても、自分が編集長を務めるメディアの大切な要の編集者・立花が、「移住する」と言い始めて、会社の立場も正社員から業務委託に、変わってしまうきっかけを作った町ですから!(笑)

当時、私は世界一周中でしたから、遠いヨーロッパから「下川町に移住するなんて、なぜかしら……」と思っていたけれど、今ならとても分かります。

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下川町は、とても大きな可能性を秘めた町。惹かれる理由は今、身をもって理解します。

歴史ある町に住むのもいいけど、自分の手と五感と周りのひとの協力で、新しい未来と歴史をつくっていくのもいい。

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そしてそんな町に、短期滞在して快適に仕事をしたら、仕事が捗るだけじゃなくて何か新しいインスピレーションを得られるかも。

町の雰囲気は、まず行ってみないことには分かりません。ちょっとでも気になった方は、タウンプロモーション推進部へお問い合わせを。

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以上、伊佐知美の下川町の滞在レポートでした!

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自由時間は山に入って、一足早く楽しめる雪景色やキツネとの出会いを堪能しました

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お問い合わせ先

下川町産業活性化支援機構タウンプロモーション推進部
住所:北海道上川郡下川町共栄町1番地1 まちおこしセンター「コモレビ」
電話番号:01655-4-3511
ウェブサイトはこちら

文章・撮影:伊佐知美

(この記事は、北海道下川町と協働で製作する記事広告コンテンツです)

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伊佐 知美

旅するエッセイスト、フォトグラファー。1986年生まれ、新潟県出身。世界中を旅しながら取材・執筆・撮影をしています。→ さらに詳しく見る

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【北海道下川町】森林と生きる町・下川町のもう一度訪れたい食事処4選 【北海道下川町】手づくりのフェスティバル「森ジャム2017」。緑に包まれ“好き”を表現する暮らし

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