営みを知る

【蔵前】文具lady.が行く!「カキモリ」で自分だけのノートとインクを作ろう

モノづくりの町【蔵前】特集、始めます。

今週の文具lady.】を連載中の文具lady.が、台東区蔵前にある文具店「カキモリ」でオーダーノートとインクを作る体験をしてきました。

文具lady.のふたりが作る、こだわりのオーダー文房具と、その魅力をご紹介します。

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文具lady.

会社員で文具ソムリエールの Misa (菅未里)と主婦兼フリーライターで文具プランナーのMaki(福島槙子) による女性2人組文具ユニット。

カキモリでオーダーノートを作ろう

ではさっそく、ふたりのオーダーノートがどんな風にできるのか、追いかけてみましょう。まずはノートのサイズを決めます。B5サイズ、B6サイズのタテ・ヨコ合わせて4種類から選べます。

中紙を選ぶ文具lady.のMakiさん

店内入ってすぐ右側には、棚一面にずらっと並んだ用紙が。サイズが決まったら、次に表紙と裏表紙を選びます。素材は革、リネン、PP、紙など常時60種類も揃えてあります。「どれにしようかな?」と2人は選ぶだけでも楽しそう。

試し書きをする文具lady.のMisaさん

表紙と裏表紙を選んだら、中紙を選びます。万年筆のインク乗りが良い「フールス紙」や少しザラザラしていて手触りの良い「コミック紙」、写真やテープを貼って楽しめる強い素材の「クラフト紙」など、30種類の中紙から選べます。

店内の真正面奥に並べてある、それぞれの中紙で試し書きできます。

試し書き

万年筆では書きづらいな……という紙でも、ボールペンだとさらさらとした書き心地を感じられるような中紙もありました。

書きやすさはペンによる、という印象が強かったのですが、自分で書いてみることで紙質の違いでいかに変わるかがよく分かります。ペンのインクの出ばかり気にするのではなく、筆記用具のなめらかな動きを確かめるためにも、試し書きは大事ですね。

ノートの留め具

続いて、リングの色を選びましょう。色は金、銀、銅、黒、白の計5色から選べます。

また、上の写真に写っている3つのタイプの留め具から、ひとつ選びます。左から封緘(ふうかん)、ゴム、ボタンです。色とりどりの留め具は、オーダーノートの可愛いアクセントになりそうです。

「カキモリ」でノートを作るカウンター

さて、おふたりが選んで作ったノートは、どのようなものでしょうか……?

見積もり書とノートの中紙、表紙

こちらはMakiさんが選んだ素材。オレンジと黄色、薄紫色のまるい柄のものを表紙にします。裏表紙は赤で、とても明るい色合いのノートになりそうです!

オーダーする際の見積もり書も、手書きというポイントに文房具好きな心がくすぐられます。青みがかったインクは、カキモリのオリジナルインクだそうです。

カキモリ店内

お会計している様子を、そっと見守ります。

カキモリでノート作りをするスタッフ

オーダーを終えると製本作業に入ります。慎重に丁寧に紙幅を揃えては、リングを通すための穴を開けていきます。ノートを作っている最中に店内に響く「ガチャン、トントン」という音は、職人が集まる蔵前ならではです。

カキモリでオーダーノートを作成中

10分ほど経つと、オーダーノートが完成しました! 自分で好きな部材を選び、目の前で手作業でできあがった生まれたての、自分だけのノートです。

「いいね! いいね!」と、お互いのオーダーノートを褒め合う2人。Misaさんのノートは、水色の縦線が入っているものになりました。

オーダーインクを1瓶から

「ink stand」の店員さん

「カキモリ」の隣に、オーダーインクを作ることができる「ink stand by kakimori」も併設しています。

店頭で用意されている混色キットを使って、自分のオリジナルの色のインクを作ることができます。もちろん色の調合について、スタッフのアドバイスを受けることができます。

インクを選ぶ文具lady.

まずは16種の原色から、作りたい色に合わせてベースインクを選びます。

文具lady.色を調合中

「この色がいい」「あの色でも試してみたい!」なんて言いながらも、やはり文具lady.のこだわりは強く、かなり真剣な表情で色の調整をしていました。

ink standのインクを作っている途中

「Aを1滴、Bを2滴入れてみる」という具合で、それぞれの色を混ぜることで、自分の理想的な色を探していきます。イメージどおりの色合いになったら、スタッフに製造をお願いしましょう!

ink standのスタッフ、インクを調合中

注文すると、スタッフが目の前でMakiさんが作った赤色ベースのインクを配合、製造をしてくれました。ボトルに詰めたら、完成です!

完成したオリジナルインク
(左)Makiさん作、(右)Misaさん作

インク瓶に詰まった、文具lady.のオーダーインクができました! こうやってみると、オーダーしただけあって、ふたりの個性が出てるかもしれませんね。

Makiさんのオーダーノート、インク

Makiさんのオーダーノート、インク

Misaさんのオーダーノート、インク

Misaさんのオーダーノート、インク

書くって、楽しい。多くの書きびとと、出会えますように。

これは「カキモリ」が大切にしている言葉です。学生時代は毎日のように鉛筆と消しゴムを使っていたけれど、歳を重ねるごとに「書くこと」が少なくなっていると思います。

だからこそ、自分だけのお気に入りのノートとインクを使って、また楽しく書いてみたい。そう思ったら「カキモリ」へ行ってみましょう。ワクワクしながら考え、書く楽しさをもう一度、思い出させてくれるはずです。

このお店の情報

カキモリ
住所:東京都台東区蔵前4-20-12
最寄り駅:都営大江戸線「蔵前」駅A5出口より徒歩2分、都営浅草線「蔵前」駅A4出口より徒歩5分
電話:03-3864-3898
営業時間:火~金曜 12:00-19:00 土日祝日 11:00-19:00
※現在、元のインクの供給ストップにより一時閉店中。11月には再開を予定。詳細はこちら
定休日:毎週月曜日(祝日の場合は開いています)
公式サイト:たのしく、書く人。「カキモリ」
※カキモリの隣に「ink stand by kakimori」が併設されています。「ink stand by Kakimori」の定休日は月曜日、日曜祝日です。

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探求者

小松﨑拓郎

ドイツ・ベルリン在住の編集者。茨城県龍ケ崎市出身、→ さらに詳しく見る

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