もっと、この街で過ごしてみたい!
私・菊池が青森県十和田市に滞在した一番の感想は、これに尽きました。
10年前に十和田市に訪れたことがあるのですが、覚えているのは高村光太郎の『乙女の像』を見学したこと。奥入瀬渓流を歩いたような気がすること……。
観光スポットをめぐる修学旅行の最終日に訪れたので、記憶が曖昧。特別な印象は残っていません。
その十和田市のイメージががらりと変わったのが、今回の滞在。たくさんのひとと出会って、「また行きたい」と心から思う場所になりました。
今回は、灯台もと暮らし編集部が2年連続で足を運んで発見した十和田市の魅力と、滞在中に宿泊した「十和田市移住お試し住宅」をご紹介します。
十和田市ってどんなところ?
東北新幹線の七戸十和田駅から車で25分程度、八戸駅からは車で40分程度。
「地域に移住」と聞くと大自然の中で暮らすイメージが強いですが、大自然と街をどちらも楽しめるのが十和田市の大きなポイントです。
訪れたらまず外せないのが、十和田湖。
そして十和田湖から流れ出した清流と、新緑の生命力に圧倒される奥入瀬渓流。
こんなに自然をたっぷり満喫できる十和田湖エリアが、市街地から車で1時間もかからない距離感。思い立ったらすぐに行けるなんて、最高の環境ですよね……!
一方市街地には、十和田市現代美術館をはじめとする現代アート、著名な建築家によって設計された公共施設、つい足を運びたくなるカフェの数々。
日常のちょっとしたスパイスになってくれる文化・教育や娯楽の施設が揃っています。
この街で過ごしてみて実感したのは、十和田市で暮らすひとのつながり。灯台もと暮らし編集部が取材した方々のほとんどが知り合いどうしで、お酒を酌み交わすこともある仲だそう。
少しアクションしてみれば、次々に魅力的なひとと出会える。心地よい距離感でつながれる。
この街に集うひとのおもしろさとあたたかさ、そして私たち編集部を気持ちよく輪に入れてくれる開かれた関係性。これが、私が十和田市に惹かれた大きな理由だなと感じます。
今回の滞在でも、十和田市で暮らす方とたくさんお話し、ある日の夜はバーベキューまで。
自分の活動のことを相談したら、誰かが手を差し伸べてくれる。「一緒にやろうよ」と言ってくれる。見守ってくれる。
十和田市は、外から移り住んできてチャレンジしようとするひとに、すごくやさしい街のようです。
今年は「街なか移住お試し住宅」へ!
十和田市には、そんな街の日常を知るのにぴったりな「十和田市移住お試し住宅」があります。
一定の条件を満たせば、無料で使用できるのがうれしいポイント。最短2泊3日、最長9泊10日にわたって滞在することができるんです。
「十和田市移住お試し住宅」は立地の異なる2つの場所から選べます。
灯台もと暮らし編集部が去年の取材で滞在したのは、十和田湖エリアにほど近い「焼山移住お試し住宅」。
今年は、便利な市街地に滞在できるように新設された「街なか移住お試し住宅」に宿泊。私は2泊3日、他の編集部メンバーは4泊5日滞在しました。
事前にチェックしておきたいこと
申し込みをする前に、利用要件と注意事項の確認をお忘れなく。
以下は十和田市のサイトから抜粋しています。最新情報と詳細はこちらをご確認ください。
利用要件
1. 上十三・十和田湖広域定住自立圏外に住所を有すること
2. 20歳以上であること
3. 移住お試し住宅滞在期間中に移住定住相談会に参加すること
注意事項
1. 利用期間中に食事や寝具の提供はいたしません。
2. 消耗品など住宅に備えていない物品は利用者の皆様がご用意ください。
3. 移住お試し住宅までは各自、レンタカーや公共交通機関などをご利用ください。
寝具は今回、「快眠ギフトショップみぞぐち」からお借りしました。
「街なか移住お試し住宅」には、冷蔵庫や電子レンジ、炊飯器やケトル、ガスコンロ、洗濯機、食器類、調理器具……といった生活必需品が備え付けられています。
消耗備品も、掃除用具から調理道具までばっちり揃っていました。ドライヤーもあるので、あとはシャンプー類とタオル、着替えを持って行けばOK!
そして、今年も七戸十和田駅から借りたレンタカーにたくさん助けられました。十和田湖エリアまで足をのばすなら、レンタカーが必須!バスでも移動できますが、レンタカーのほうが市街地もまわりやすくておすすめです。
編集部の過ごしかた
旅先では早起きしたくなる私は、5時台には起床。他のメンバーが眠っている中、家の周りを散歩していました。
こちらが家の前の道路。早朝の車の通りが少ないので、おいしい空気を吸いながら静かな時間を過ごせます。
周りは閑静な住宅街。すぐ隣には広々とした若葉公園があるので、お子さまを連れても滞在しやすいこと間違いなし!
若葉公園から続く小道は、花がたくさん咲いていて緑もまぶしく、朝の散歩にぴったり。考えごとをしながらのんびり歩けます。
帰ってきたら、出発の準備を。水回りがとっても清潔で使いやすかったです。
お手洗いは扉を開けて男性用の小便器、その次の扉を開けると大便器がある仕組み。男女一緒に滞在する場合は、間違って扉を開けてしまわないように要注意。
準備ができたら、取材に出発!
この日はまず、お試し住宅から車で10分の「十和田乗馬倶楽部」へ。
女人禁制で1,000年以上にわたって守られてきた流鏑馬(やぶさめ)。その伝統をリスペクトしながら、日本で初めて女性の流鏑馬騎手となった上村鮎子さんにお話をうかがいました。
「本質」を体得するために、努力を厭わない姿勢。周囲の力を借りながら、大きなプロジェクトを成功させていく芯の強さと柔軟さ。
「人生に迷ったら、馬乗りにおいで。乗せてあげるから」と笑いながら言ってくださる優しさ。
とってもかっこよかった上村さん、そして気づけば目が離せなくなる馬たちに、また会いに行こうと心に決めた私でした。
- そのときのお話をもとにした記事はこちら:【青森県十和田市】本質を身につけるには「様式・やり方・考え方」を学べ
ランチは、お店が充実している商店街へ。
十和田市現代美術館の近くにある「司(つかさ)バラ焼き大衆食堂」で、名物のバラ焼きを食べました。お肉たっぷりで元気の出るおいしさは、やみつきになりそう。
別の日には、商店街にある「カフェハッピーツリー」でおいしいベーグルとパンケーキを味わったとのこと。
残念ながら私は行けなかったのですが、伊佐が十和田に行くときはここに「絶対に立ち寄ろうと決めている」とのことなので、次回はベーグルをいただきに行こうと思います。
- そのときのお話をもとにした記事はこちら:【青森県十和田市】「カフェハッピーツリー」でほっと一息、本物のコーヒーの美味しさを味わおう
十和田市のこれまでと違った一面を知ることができたのは、「南部裂織保存会」の取材にて。
布が十分になかった時代、一度使った布を再利用するためにはじまった「裂織(さきおり)」のわざ。
必要に迫られてはじまった手仕事に、つくる喜びと癒やしを見出されている現在。黙々と地機(じばた)で織り続ける様子に、脈々と受け継がれた手仕事の歴史を想わずにはいられませんでした。
- そのときのお話をもとにした記事はこちら:【青森県十和田市】「南部裂織」ふるさとの伝統工芸は心の拠り所になり得るもの|南部裂織保存会
取材が終わったら、お試し住宅へ戻ります。
「街なかお試し住宅」では、夕方以降も殺虫剤の出番が一切なし。今回は虫問題に悩まされることなく、快適でした。
このリビングでご飯を食べたり、パソコンを広げたり。
と、ここで編集部が唯一頭を抱えたのが、夜間にポケットWi-fiがつながらない問題……!窓際でわずかな電波をキャッチしていましたが、不安定でした。
結局、最終手段のテザリングをフル活用。テザリングを使いたくなければ、日中に公共施設やカフェでパソコンと向き合うのが良さそうです。
ある夜は、いただいた長芋を夜食で食べることにしました。
お試し住宅で自炊したいときも、調理道具が揃っているので困りません。長芋の皮をむいて、わさびじょうゆでいただきました。おいしかった……!
広々としたお風呂で疲れを癒したら、あとは寝るだけ。
編集部が滞在したのは5月下旬でしたが、布団のおかげで寒さを感じる場面もなく、ぐっすり。今日もおつかれさまでした。
お試し住宅内部の写真ギャラリー
周辺情報と観光地へのアクセス
「街なか移住お試し住宅」の住所はこちら:青森県十和田市西二十二番町24−38
このお試し住宅から車で移動した場合の目安時間を記載しました。十和田観光の参考にどうぞ!
市街地へのアクセス
- 最寄りのコンビニ、スーパー……3分
- 十和田市役所、十和田市現代美術館……4分
- カフェやお店が並んでいる商店街……5分
市街地のグルメ情報はこちらをチェック!
観光地へのアクセス
- 十和田湖……遊覧船が出る子ノ口港まで1時間弱、編集部がカヌーのガイドをしていただいた「Towadako Guidehouse 櫂」がある宇樽部(うたるべ)エリアまで1時間強
- 奥入瀬渓流……入口まで45分程度
- 乗馬体験と、馬とのふれあいを楽しめる十和田乗馬倶楽部……10分
- 十和田の地で受け継がれてきた手仕事「裂織」の見学と体験ができる「匠工房」(南部裂織保存会)……15分
お試し住宅の申し込み方法はこちら
利用の7日前までの事前予約が必須。3ステップで予約できます。
[1]電話で問い合わせて、空き状況を確認
[2]利用申請書に必要書類を添えて郵送で提出
[3]市からの利用承認後、使用貸借契約書を交わして予約確定
詳細は、十和田市政策財政課内 十和田市移住相談窓口まで。
電話番号:0176-51-6712
メールアドレス:seisakuzaisei@city.towada.lg.jp
まとめ
「地域に住んでみたいな……」と思っている私にとっての悩みは、地域との出会い方。単発のイベントに参加しても、なかなかその実情を知ることって難しいんですよね。
私にとって、初めて地域で暮らした今回の滞在。お試し住宅を使って十和田市の日常を知ることで、街とじっくり出会う一歩目を踏み出せました。
一番の収穫は、なんといっても十和田市で暮らすひとと関われたこと。
「引っ越してきてから出会ったひとがすごく助けてくれる」「人間関係がすごく心地よい」「相談できるひとがたくさんいる」──そんな声を聞いているうちに、十和田市に惹かれている自分がいました。
気づけば私も、友だちに「青森県の十和田市っていうところにこんなひとがいてね……」と話すように。またきっと、遠くないうちに十和田市を訪れるんだろうなと思っています。
あなたも「十和田市移住お試し住宅」を使って、十和田と出会ってみませんか?
文/菊池百合子
写真/小松崎拓郎・菊池百合子
(この記事は、青森県十和田市と協働で製作する記事広告コンテンツです)