どこかの街に移住したいと考えたとき、いきなりその街に移住する……というのは少しむずかしい話かもしれません。できれば何度か旅をしたり、数日間その街に暮らすように滞在してみたりしたいもの。
青森県十和田市が、銀行の保養所を借りきって2016年7月から新しくオープンさせた無料の「十和田市移住お試し住宅」は、十和田市への移住を検討しているならぜひ知ってほしい場所です。
この記事では、灯台もと暮らし編集部が実際に4泊5日で利用したお試し住宅の概要と、滞在しながら満喫した十和田市の魅力を写真でお伝えします。
そもそも十和田市ってどこにある?どんな街?
十和田市は、北東北に位置する人口約6万人の街。2008年に十和田市現代美術館ができたことでアートの街としても有名な場所です。
東京からのアクセスは、東北新幹線で最寄りの七戸十和田駅、または八戸駅までで約3時間。
十和田市移住お試し住宅とは
「そんな十和田市での暮らしを体験してみたい」というニーズに応えるのが、この「十和田市移住お試し住宅」。
一定の条件を満たせば利用は無料。最短2泊3日から宿泊可能で、最長は9泊10日です。
利用要件
1.上十三・十和田湖広域定住自立圏外に住所を有すること
2.20歳以上であること
3.移住お試し住宅滞在期間中に移住定住相談会に参加すること
※移住定住相談会:市の職員が移住の相談対応や市内の病院、公共施設、商業施設、観光施設等の案内をするもの(2~3時間程度)
- 詳細はこちら
住所はここ。最寄りの新幹線の駅から車で1時間〜1時間半ほどの場所に位置しています。
なかなか遠いな、と思いましたか? そう、実際ちょっぴり遠いかもしれません。でもそれは、満喫できる十和田エリアが広がるということでもあるのです。
窓の外は別荘地。蛇口をひねれば温泉が出てくる
アピールポイントは、十和田観光のハイライトのひとつである奥入瀬渓流のふもとに位置していること。もともと銀行の保養所ということもあり、温泉郷の別荘地の中でも一等地に位置しています。
カメラマン・タクロコマと一緒に「きれいだから、ちょっと停めて〜!」と言いながら、夕暮れを撮影したり、田んぼで遊んだりしながらいつも宿に帰っていました。
その上お風呂は蛇口をひねると温泉が出てくる! お風呂に入ろうとお湯を溜めると……たしかに硫黄の香りが建物内にぷわんと!
そのほかにもテレビや冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器、ガスコンロ、洗濯機、扇風機、食器類、調理器具類……などなど、生活必需品は一通り施設内に準備されています。
市街地では、ビジネスホテルや駅周辺のAirbnb利用がおもな選択肢となります。市街地にも大自然にもアクセスしやすいこの住宅が無料で使えるのは、とってもありがたいこと。
まさに滞在しながら十和田の魅力を思う存分楽しみたいという「移住予備軍」には、うってつけの施設といえるでしょう。
注意事項
とはいえ、あらかじめ注意事項に記載がある通り、事前に知っておいた方がよいこともいくつかあります。ここ大事! 注意事項は十和田市サイトより抜粋します。
1.利用期間中の食事・寝具の提供はありません。寝具については、持参か業者からのレンタル等によりご用意ください。
<編集部の対応>
十和田市街地で、別途寝具をレンタルして施設まで運びました。食事は市街地で済ませてくるか、市街地のスーパーでみんなで買い物をして帰ってきました。
2.消耗品など住宅に備えていない物品は、利用者ご自身でご用意ください。
住宅に備えている主な物品…テレビ、冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器、ガスコンロ、洗濯機、扇風機、食器類、調理器具類、清掃用具など
<編集部の対応>
実際に持ち込んだのは、タオルやシャンプー、パジャマ、ティッシュなど。ドライヤーはありました。
3.移住お試し住宅までは各自、レンタカーや公共交通機関などをご利用ください。十和田市役所で送迎等はいたしません。
<編集部の対応>
これはすでに記載した通り、「レンタカーを借りる」で解決。季節によってはバスでのアクセスも可能です。
- バス利用の詳細はこちら
そのほか、実際に編集部が滞在してみての感想
- とにかく奥入瀬渓流が近い。
- 十和田市移住お試し住宅には虫が出ます。編集部のおさないさんは、毎日「殺虫スプレー」を片手に暮らしていました。(伊佐は割と平気)
- お風呂は順番に入るのがコツ! 一緒にシャワーを使うと、片方の水圧が極端に弱まります。
- 買い出しの際は、スーパーで一緒に十和田市民が愛する「上北農産加工スタミナ源たれ」を買ってくるとより十和田ステイが楽しめます。
- 十和田に来たら、奥入瀬自然観光資源研究会(おいけん)の「おいけんネイチャーツアー」と、十和田湖のカヌーツアーは絶対に参加すべし。
- 日帰り温泉なら市街地の「みちのく温泉」。地元の方におすすめだよ、と教えてもらいました。サウナ付きなので、サウナ好きの編集部員・くいしん大満足。
- ご当地グルメで有名な「十和田バラ焼き」は必食。ランチどころの詳細は以下の記事を参照くださいませ。
- 【青森県十和田市】現代美術館や奥入瀬散策とあわせて訪れたい「ランチ処」を紹介します|灯台もと暮らし(後日記事公開)
まとめ
滞在中に奥入瀬渓流や十和田湖に行きたい方や、3泊以上でゆっくりと十和田ステイを楽しみたい方……つまり十和田への移住を真剣に検討中の方にはすごくおすすめ。利用しない手はありません。
逆に、夜暗い道を車で運転することになるため、女性おひとりでの利用や、虫がすごく苦手!という方は、市街地のビジネスホテルステイを検討してもいいかも?
とにもかくにも、私たちは十和田が大好きになって帰ってきました。
奥入瀬渓流や十和田湖は、季節によってまったく違う顔を見せてくれるらしいので、初夏以外に訪れた方はぜひ編集部宛に感想を送ってくださいね。
十和田市移住お試し住宅の写真ギャラリー
十和田市移住お試し住宅の詳細はこちら
■利用方法
利用の7日前までの事前予約が必須。予約方法は、3ステップ。
[1]電話で問い合わせて、空き状況を確認
[2]利用申請書に必要書類を添えて郵送で提出
[3]市から利用承認書の通知、その後使用貸借契約書を交わし、予約確定
詳細は十和田市政策財政課まで
電話番号:0176-51-6712
メールアドレス:seisakuzaisei@city.towada.lg.jp
(この記事は、青森県十和田市と協働で製作する記事広告コンテンツです)