灯台もと暮らし編集部が、初めて特集取材のために十和田市を訪れたのは、2017年5月のこと。
2度目は追加の特集取材のため、2018年5月に訪れました。
その間、1年。けれど、たった1年だったはずなのに、1度目に取材させていただいた移住者の方々や街は少しずつ変化していたようで、私たちが再度訪れたときには、目を見張るような変化が随所に見られました。
もちろん十和田市のよさである大自然とアートの特徴、そしてゆったりと流れる空気感に変化はありませんが、街や移住者の方々が、着々と新しい活動に取り組んでいるのは、とても素晴らしいことです。
この記事では、私たち編集部が2年連続で通ったからこそ感じられた、十和田市の変化を紹介します。
[1] 十和田市街地滞在が楽しめる!新・十和田市移住お試し住宅が完成
2017年、灯台もと暮らし編集部が5日間滞在させていただいた、十和田市移住お試し施設「やけやま住宅」。奥入瀬渓流の麓にある十和田湖温泉郷別荘地内に位置し、自然と温泉が楽しめる場所です。
一定条件を満たせば、最長9泊10日までどなたでも無料でお試し滞在ができることから、とても人気の施設となっていました。
が、しかし! 十和田市の魅力は奥入瀬渓流と十和田湖だけではなく、十和田市現代美術館や安藤忠雄建築の十和田市民図書館、日帰りで気軽に立ち寄れる温泉が並ぶ十和田市街地などなど、観光スポットがたくさん。
焼山から市街地までは車で40分程度かかるために、「市街地にも滞在できたらもっと楽しみ方が広がりそう」という利用者の声が、これまでちらほらと聞こえていたそうです。
そこで十和田市が新設したのが、市街地に泊まれる、もう1つの移住お試し住宅。その名も「まちなか住宅」です。
詳しくは以下の記事で紹介しますが、2018年から十和田市の移住お試し住宅は2ヶ所に増えました。
- 近日公開予定:【青森県十和田市】今年は新しい「移住お試し住宅」に滞在しながら取材したよ【移動する編集部】
利用期間は、1拠点につき2泊3日以上9泊10日以内。2拠点合わせて最長9泊ずつの、18泊19日の滞在が可能です。
つまり、前半の1週間は市内で美術館やバラ焼きグルメなどの街歩きや利便性の高い暮らしを楽しみ、後半は別荘地滞在で自然と温泉を思いっきり満喫する(蛇口から温泉が出ます!)、といった体験の仕方もできるということ。
移住先としての十和田市に興味があり、かつ時間がつくれる方はぜひ利用を検討してみては?
[2] Towadako Guidehouse 櫂(かい)
2017年5月の特集の際、最初に記事を公開させていただいたネイチャーガイドの村上周平さん。
1年後に再取材を申し込んだ理由は、昨年所属していた「ネイチャーエクスペリエンス グリーンハウス」から独立し、同志の太田泰博さんとともに新しく「Towadako Guidehouse 櫂」を立ち上げたからでした。
- 近日公開予定:【青森県十和田市】「漕いで、この地球をもっと好きになろう」。人と自然と未来をつなぐカヌーツアーの魅力に迫る
編集部が十和田市に滞在している期間は、忙しい合間を縫って奥入瀬探索に一緒に連れて行ってくださったり。ますます奥入瀬渓流・十和田湖が好きな気持ちを深めてくれました。
そしてここからは余談なのですが、2015年1月に灯台もと暮らしを立ち上げた際、最初に並んでいる記事として公開させてもらった以下の記事に登場する安藤巌乙さんという男性が居ます。
彼は今、仕事で十和田湖周辺で暮らしています。そして村上さんとも面識があり、時折十和田湖で一緒にお酒を飲み交わしたりするそうです。不思議な縁ですよねぇ。
[3]十和田市現代美術館近くに新しいカフェが誕生!「14-54 CAFE」
「十和田市現代美術館が大好きなのだけれど、滞在中に気軽に立ち寄れるカフェがもっとたくさんあったらいいな」。2017年5月の取材以降、「私も十和田市に行ったことがある」「いい場所だよねぇ」という声に混じって、そんな声を聞くことがありました。
そして2018年5月。
十和田市に行ったら、本当に市街地中心部にカフェが増えていました!
それが、昨年取材させていただいたアレックスとマイケルがつくったオープンなイベント・交流スペース「14-54」内にできた「14-54 CAFE」です。
店主は、パートナーである中野渡卓也さんと神実知さんの2人。県内焙煎士のハンドドリップコーヒーや、農家直送の旬の果物や自家栽培野菜をふんだんに使ったドリンクやホットサンドなどが楽しめます。
アレックスとマイケルが十和田市を「暮らし」と「事業」の拠点にすることを決める前は、誰にも使われていなかった元書店の建物。
そこを移住者の渡部良平さん設計のもと改装し、「地域に広く開かれたスペースでありたい」「いつかは、ここでカフェなどお店をやってくれる人が現れるといい」。そう語っていた2017年5月の取材。
1年後に訪れたとき、中野渡さんと神さんが本当に14-54内でカフェを開いているのを見た時は、2年連続で十和田市を訪れた編集部の小松崎と小山内、伊佐は、まるで自分のことのように嬉しく感じられたものでした。
静かに、けれど確実に歩み続けている十和田市の魅力
そのほかにも、もちろん村岡将利さんの「second.」発足や、新しい移住者・服部玄気さんの事業開始など、私たちが知らない1年の間に、十和田市はどんどんと変化を重ねていました。
今後も、灯台もと暮らしの続・青森県十和田市特集の公開は続きます。そして、今夏は記事内に登場いただいた十和田市の方々と、一緒に東京でイベントを実施する予定もあります。
この変化は、十和田市に直に触れてみないと分からない。とても健やかな空気が流れている土地なので、ちょっとでもアンテナが十和田市に引っかかったな、と思う方は、まずは都内イベントでも構わないので、一度遊びに来てみて下さい。
何度行っても楽しい十和田市。あなたは何回、十和田市を訪れたことがありますか?
(この記事は、青森県十和田市と協働で製作する記事広告コンテンツです)