ここは、都会の喧噪から引き離された知る人ぞ知る老舗スナック。
夜な夜な少なの女性が集い、想いを吐露する隠れた酒場。
確かに近年、女性が活躍する場は増えて来たように私も思う。
自由に生きていい。そう言われても、
「どう生きればいいの?」
「このままでいいのかな。」
「枠にはめられたくない。」
私たちの悩みは尽きない。
選択肢が増えたように思える現代だからこそ、
多様な生き方が選べる今だからこそ、
この店に来る女性の列は、絶えないのかもしれない。
そう。私はいつも、この店で待っている。
なにも答えは出さないけれど、
帰る扉を開く頃には、あなたが答えに気付けるように―。
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— 立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿は百合の花 —