オレンジ色のラインが目印の、JR中央線。東京のド真ん中を突き抜け、東から西へ一直線に走ります。
スーツを着た社会人、制服を着た中高生、おしゃれな大学生、ベビーカーを連れて乗り込む家族……様々な人々が行き交うこの中央線沿いの駅のひとつに、一際異彩を放つ町があります。
アクセスには困らない荻窪駅と、例年「都内で住みたい街」に選ばれる吉祥寺駅の間に、ひっそりと駅を構える「西荻窪駅」。そこは、土日になると鈍行電車しか停車せず、改札はひとつだけの、こじんまりとした町。
「ニシオギ」の愛称で親しまれるこの地域は、ぜんぜん派手じゃないし、都会っぽい小洒落た感じもない。でも、西荻はそんなこと気にしません。毎日地元の人と、わざわざ遠くから西荻を目指してやって来る人で賑わいます。
どこへ行くにも便利な立地で、でも都会のせわしなさからは切り離された西荻。一度別の場所へ引っ越した人がまた戻ってきたり、生まれてこの方西荻から出たことがない人などが住む、多くの人にとっての「帰る町」。
けれど、生活の拠点になったとたん、地域の魅力を見過ごしてしまうこともあります。せっかく毎日暮らしているのに、ルーティーンに埋もれていくのは、もったいない。
なぜなら西荻は、どんなわたしも受け入れてくれる町。だから、日々の暮らしは良いことばかりではないけれど、また新しい一日をここから始められるのです。
「住んでいる町を楽しむ」。そんなことを、西荻窪という場所から始めてみませんか。
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