郷に入る

【西荻窪】エリアの一人暮らしにぴったりな物件3つ。どうせ住むならこんなところ、どうかしら?

帰りたくなる町に暮らそう。【西荻窪】特集はじめます。

老若男女が住まう、東京都杉並区の駅のひとつ「西荻窪駅」。愛を込めて西荻と呼ばれるこのあたりには、高級な高層マンションはないけれど、どこか懐かしいような、あたたかい雰囲気をまとう住居があちらこちらにあります。

築年数は長そうだけれど、じつはリフォームされており、中を見てみると「あらキレイ」という、文字通り見かけで判断できない賃貸物件が多いのも特徴です。

今回も、西荻のことならなんでもござれな東京トラストさまにご協力いただき、西荻物件探索へ、さぁ出発。今回は西荻で一人暮らしをするなら……というシチュエーションで、セレクトしていただきましたよ。

朝は鶏の声で目覚める「長屋ハイツ」

西荻は住宅地の中に紛れて公園がぽつりぽつりとあり、緑が多いという声をよく聞きます。この物件なら、なんと毎朝鶏の鳴く声で目覚めることができるそうです。

西荻の物件

大家さんが、ご自宅の屋上で鶏を飼っており、時折コケッコッコーと鳴くといいます。朝が早いひとは、彼らの鳴き声を聞くことができるかもしれません。

西荻の長屋ハイツ

長屋ハイツ

西荻の長屋ハイツ

そんな「長屋ハイツ」の中は、こんな感じ。1kですが、6畳の部屋はふすまが残されていて和の雰囲気も残っており、収納もたっぷりで陽の光も入るため広々使える印象です。

部屋から出ると敷石が埋め込まれた細い庭のようなスペースも。

長屋ハイツの庭

西荻物件

じつはこの物件、2棟のアパートをあとから「コの字型」に増築したというDIY物件。そのコの字型に追加したプレハブ部分は、大家さんが使用しています。

玄関には大家さんの地下駐車場もあり、部屋はぜんぶで3階建て。さらには先ほどの鶏たちが暮らす母屋の屋上もあるため、コの字型の中心に出ると2階よりももう少し高さがあるように感じます。

西荻物件
中央が増築した部分。2棟に挟まれるように設えられている

長屋ハイツの玄関

立地はちょうど吉祥寺と西荻の間くらいですから、どちらの駅で降りても10分から15分くらい。多少へべれけになっても、車通りも少ないですからゆるゆる歩いて帰れます。

和洋折衷な「サニーサイドⅢ」

こちら「サニーサイドⅢ」は、和洋折衷の物件。

「1年前にリフォームし、壁を張替え、水回りをきれいにされた物件ですよ」と東京トラストのスタッフの椎名さん。スタイリッシュなシステムキッチンが、入ってすぐ設置されているかと思えば、奥は和室だった以前のふすまと照明がそのまま残されていて、何とも言えないミスマッチが独特の個性を醸し出しています。

サニーサイドⅢ外観

部屋自体は1DKで8帖のダイニングキッチンと、奥に6帖のワンルームが設えられ、広々使えます。しかも、収納も押入れと思われる部分を改装したようで、衣装持ちの方も大満足する広さ。

洗濯機は外に設置する仕様です。ベランダには大きめの木製のラックがあり、そちらへも収納できます。雨風に濡れても大丈夫なものをしまっておきましょう。

サニーサイドⅢ

足元まで伸びた大きなすりガラスは、日差しをたっぷり取り込んでくれます。この内観は1階のものですが、特に暗くなく部屋がふたつとも繋がっているため、開放感もありました。

サニーサイドⅢ

キッチンのところに取り付けてある窓
キッチンのところに取り付けてある窓
西荻物件と言えば、すりガラス
西荻物件と言えば、すりガラス

Ⅲと付いているとおり、西荻のどこかにⅡとⅠもあるそうです。リフォーム済みということもあり、3つの中でもっとも綺麗なのがⅢ。ちなみに物件の近くには小学校があるため、子どもたちの姿を見かけることもできます。

サニーサイドⅢ

一人暮らしでも、子どもたちの元気な声が聞こえると、なんだか瑞々しいエネルギーを分けてもらえるような気分。運動会シーズンなどは、賑やかになりそうです。

細長い間取りをどう使う?「fun!! house」

最後にやって来たのは「fun!! house」(ファンハウス)。まず驚いたのは、玄関のドアの配置。

ファンハウス

隣のドアが近い! もし夜に帰って来て、隣人と鉢合わせたとき若干気まずいのでは……? しかも、このドアの近さだと隣室の物音が聞こえてしまいそう。

ファンハウス

そんな心配は要りません。「fun!! house」は、部屋が中で互い違いになっていて、ドアを開けると上へ登る階段がついている部屋がいくつかあるのです。

たとえば1Cは1階、2Cは2階、3Cは3階に部屋があるということ。2Cと3Cはドアを開けると部屋へ入る玄関が上へと伸びています。ですから全体的に縦長な物件になります。

玄関から入ると正面の窓からは中庭越しに自分の部屋が見える
玄関から入ると正面の窓からは中庭越しに自分の部屋が見える
こちらは中庭越しに玄関の方を向いたときに見える景色
こちらは中庭越しに玄関の方を向いたときに見える景色

中も細長く、中庭を囲うような間取り。回転の「回」の字に近いかたちで、部屋が並んでいます。

ファンハウス

内装は綺麗で駅からも徒歩5分とアクセスも抜群。女性向けの物件のように感じます。

「fun!! house」の住人の方や大家さんとも、東京トラストの川辺社長は特に親しいようで、入居する際にまったく知らないひとたちのところへ飛び込むようなことはなく、安心できるのもこの物件ならではです。

ファンハウス

駅からも徒歩5分と近いのもうれしい「fun!! house」。間取りだけでなく、西荻暮らしを楽しめそうな物件です。

一人暮らしは西荻で

衣食住に必要なお店の充実ぶりもちろん、ひととの距離感が近いのが、この町の特徴だと川辺社長は話します。

「東京だと隣近所、誰が住んでいるか分からないなんてひとが多いけど、西荻だとご近所づきあいもきちんとある。できたばかりの新築デザイナーズ物件も、西荻にはないわけではないけれど、ひと気のする物件も西荻らしくて良いと思いますよ」

町全体が、暮らすひとへのやさしさをまとっている西荻。何歳であっても上京するときは「ようし」と肩に力が入るかもしれません。けれど、そんなハイな状態のまま、日常を過ごすのは難しいもの。西荻での日々は、程よい「都会暮らし」に浸りつつ、見守ってくれているような町の雰囲気のなか生活することができるでしょう。

ちなみに現在(2016年2月)、新年度にそなえて西荻ではあちこちの物件で引越しや入居など、頻繁にひとの入れ替わりが起きています。もとくらの記事でご紹介した物件が空いているかどうかは、東京トラストへお問い合わせを!

この物件を扱っているお店の情報

東京トラスト
住所:東京都杉並区西荻北2-3-9 Ken’s西荻北ビル3F
電話番号:03-3399-2103
最寄駅:JR中央総武線「西荻窪駅」北口徒歩1分
営業時間:10:00〜18:00
定休日:水曜日
公式ページ:株式会社東京トラスト

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立花実咲

1991年生まれ、静岡県出身の編集者。生もの&手づくりのもの好き。パフォーミングアーツの世界と日常をつなぎたい。北海道下川町で宿「andgram」をはじめました。→ さらに詳しく見る

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